たそがれ清兵衛の評価
たそがれ清兵衛についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が9件掲載中です。
各項目の評価分布
たそがれ清兵衛の感想
日本人の良い心が感じられる映画です。
山田洋次原作の時代劇。主人公の井口清兵衛は妻を亡くし、2人の娘と痴呆の母と暮らす侍。黄昏時に仕事を終えると、真っ直ぐに家に帰り、家事と内職に勤しんでいたため、同僚たちはそんな彼を「たそがれ清兵衛」と呼んでいた。貧しい生活をしながらも、実直に生きて娘の成長を喜びにしている清兵衛を見ていると、心が温まります。昔の日本人の多くが、このような生活をしていたんだなと、しみじみとしてしまいました。清兵衛が斬り合いをするシーンは、大げさな派手なアクションはないけれど、動きの美しさや演出が素晴らしく、とても緊張感がありました。絵的には地味で、派手な映画では決してないですが、心に沁みる良い作品です。