キャスト・アウェイのあらすじ・作品解説
ロバート・ゼメキスによる映画、キャスト・アウェイは無人島を舞台にしたサバイバル映画である。 本作品の主人公を演じたトム・ハンクスは無人島で過ごすという役柄の為に22キロもの減量にて挑み、相手のいない名演技により、第58回のゴールデングローブ賞にて主演男優賞を受賞している。 物語はトム・ハンクス演じるチャックが貨物機より墜落事故に巻き込まれたことから始まる。一命を取り留めたチャックだが、一人、南太平洋の無人島に流れついてしまった。何もない無人島で彼は生きるべく、サバイバルな生活が始まる。 助けを待ちながらも、無人島で生き抜く術を身につけていくチャック。徐々に野生化していく彼が人間としての理性を保てるのは共に墜落機から流れ着いた、バレーボールであった。彼はバレーボールに命を宿すべく、ウィルソンと名づけて共に戦う相棒として常に行動を共にしていた。普通の会社員が生き延びる為に変化していく姿をリアルに描いた作品である。
キャスト・アウェイの評価
キャスト・アウェイの感想
サバイバルをリアルで感じることができる名作
冒頭から引き込まれるストーリー展開のうまさこの映画はフェデックスで働く、トム・ハンクス演じるチャックが飛行機事故で遭難してしまうところから始まる。フェデックスでの仕事はいかに早く荷物を目的地まで届けるかという事に従事し、一分一秒を惜しむ生活をしている。冒頭で彼がどれほど多忙なのかがよくわかる。恋人ケリーと出会う日を決めるのに、お互い手帳を見ながら予定をすり合わせないといけないところや、大晦日に会う約束をする時間さえも惜しむあたりとか、バタバタとした感じが良く表れていて、こちらも意味もなく落ち着かなくなってしまうくらいだった。トム・ハンクスの演技はそういう多忙な感じを十分に出しながらもビジネスマンという感じでなく、どこかコミカルで優しげでこの役にぴったりだったと思う。映画が始まってすぐくらいからチャックがロシアの作業員たちを教育している場面がある。早口でずっとしゃべり続けるところが面白く...この感想を読む
ボールと会話
運送業者で働いている主人公は仕事人間。そんな中、載っていた飛行機が事故にあい、無人島に流れ着いてしまう。孤独に戦い、生きていくしかなく、脱出もできないまま長い歳月が流れる。一緒に流れてきたボールに顔を書き、ウィルソンと名づけて話をする。ウィルソンは色々な場所でパロディされているので、それを理解するために、この映画を観るのもいいとおもう。ここまで感動的にボールとの別れを描いた映画はほかにない。「ボールは友達」というのは、こういう状態のことを言うんだなって感じる。治療せずにいた歯が痛み出し、自分で抜くシーンは、見ているこっちがひやひやし、いたー!と思ってしまった。
ハリウッド版浦島太郎
ある日、事故に遭ってしまい主人公は無人島へ流れ着いてしまう。脱出するすべもなく、食料も自力で手に入れないといけない状況。彼は生きることに精一杯で、脱出するという概念を持っていなかった。数年が経って、自力でたっ出した彼は自分の故郷にやっとの思いで帰り、5年後だったかな・・・かつての友人。恋人にあう・・・でもやっと戻って来れたのに残酷な未来が待っていてもしつかん?虚無感?なんっていえばいいんだろう。もし私が同じ立場だったらと考えると泣きたいぐらいにショックな出来事ばっかり襲ってくる。心から愛していたのに心から今でも愛しているのに二人はもう一緒にはなれない。歳月はとても長かった。時間ってほんと大事ですね。彼がもっと早く脱出していれば違う未来が待っていたのかなって正直思っちゃいます。