ドラゴンボールの感想一覧
漫画「ドラゴンボール」についての感想が5件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
延々と続けさせられた作品ながら
作者はすべてが収束するフリーザ編で終わらす筈が、掲載紙の看板を張る人気により継続させられ、整合を欠く結果となったのは否めない。当時地球最強の孫悟空とピッコロの暫定(呉越同舟とも)コンビでもラディッツに敵わなかった時のように強さのインフレを感じさせた、フリーザに勝った超サイヤ人も人造人間には敵わなかった件だが、フリーザは普段から戦闘力が53万あり、かつ三度変身してその度に強くなる。サイヤ人編ではまだ宇宙を含めた世界観は明らかになっていなかったので、宇宙は広いと漠然と思った。しかし12万のギニュー(精神と一致しなくとも戦闘力がそれだけある、あの紫の鬼のようなボディの元の持ち主は53万以上ではないかというのは置いておく)が隊長を務める特戦隊が突然変異で生まれた天才集団、宇宙中から集められたという。地球の科学で常人がそこまで強くなれれば、科学文明の発達した星はどこでも戦闘力5の者をフリーザ以上にできると思...この感想を読む
ヤムチャについて語ります。
ヤムチャは最初悪者だった。ほとんどのドラゴンボールユーザーは忘れているかもしれませんが、ヤムチャは昔悪者でした。でも初期の初期の悪者はその後いい奴になるというのはマンガ界でもおなじみのことです。ドラゴンクエストでいうところの最初の悪党、スライムみたいなものでしょうか?結局なんだかんだで彼は悟空の仲間になり、ヒロイン的存在のブルマと恋人関係になりますが、これが後に物凄いショックをもたらすということは全然その時は予想もしてませんでした。ヤムチャは一番人間らしい。よく地球で最強はクリリンと言われていますが、クリリンも地球人なのかどうなのか時折不思議になります。そもそも鼻はどこにあるのでしょうか。いえ、あの世界は不思議な生き物も地球人として扱っているのでクリリンも地球人なのかもしれませんが、それにしては強すぎるかもしれないです。そこで普通の人間ができる限界値を考えるとヤムチャは一番人間らしく思...この感想を読む
戦闘力と疑問点についての考察
悟空と地球人について悟空は幼い頃に惑星ベジータから地球に送られてきた。もっとも銀河パトロールジャコで明らかになったように悟空はバータックがフリーザから逃がすために地球に送られたので、実際には悟空は地球を滅ぼすといったような命令はされてなかった。しかしラディッツは地球のようなレベルの低い赤ん坊を送り込むと言っていたように、実際問題、子どもの悟空は地球人を滅ぼすことができたのだろうか。結論から言うと、絶滅させることは無理なように思える。もちろん本来は地球にいるはずのないナメック星人のピッコロなどを除いても、天下一武道会でも亀仙人が成り済ましたジャッキーチュンや天津飯に敗れているようでは無理のおように思える。しかし理由もあるように思える。ひとつは小さいころに頭を打った後遺症による戦闘力の低下。凶暴さがなくなったことが戦闘力の低下につながったのではないかと思う。もう一つは地球の情報をそれほど知...この感想を読む
永遠のヒーロー
ドラゴンボールといえば鳥山明先生の代表作ですね。漫画の王道であるバトルマンガを確立したのもこの先生といっても過言ではないでしょう。普通のバトルマンガだと主人公は歳をとらないものですが、ドラゴンボールは歳を取るにつれて強く成長し、たくましく、そしてかっこよくなっていきます。そして、この作品の他とは違うところはもう一つ。主人公が死んでも作品が終わらないことです。もはや死後の世界まで登場し、ドラゴンボールによって生き返るのです。なんでもありなように感じますが、鳥山明先生の面白い人間性が出ていると思います。また、ドラゴンボールの魅力の一つは多くのライバルでしょう。言わずと知れた永遠のライバルベジータをはじめ、クリリンやヤムチャなどの地球人から宇宙人まで。そして息子や孫まで切磋琢磨するライバルです。これだけのライバルに囲まれているから悟空はいつまでも最強なんでしょうね。最後に、ドラゴンボールは原...この感想を読む
最初の1巻だけはギャグ漫画
国民的人気漫画の「ドラゴンボール」だが、この最初の一巻目はギャグ漫画であることは間違いないと思う。主人公の「悟空」都の女「ブルマ」スケベな豚「ウーロン」のそれぞれ個性豊かなキャラクター達の交わりは非常に笑えた。特に「悟空」の強さは前作の「アラレちゃん」の主人公の「アラレ」ほど強すぎず、しかし逆に弱すぎず、ギャグ漫画としてはちょうどいい強さだと思う。また、忘れてはならないのがスケベなお爺さん「亀仙人」から、不思議な雲「筋斗雲」を渡されたシーンは、子供の時に呼んだときはこの「筋斗雲」に一度でいいから乗ってみたい、と思った。また、悟空の最初のライバル「ヤムチャ」の登場は、女を見てあがってしまう純情さに拍子抜けした。