ボーイズ・オン・ザ・サイドの評価
ボーイズ・オン・ザ・サイドについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ボーイズ・オン・ザ・サイドの感想
深い優しさと悲しみとユーモアに彩られたハーバート・ロスの遺作
90年代の良質なロードムービー1995年アメリカ作品。ロードムービーが好きです。見ると、気持ちが広々とするから。人生を旅に例える人は多いけれど、今の世の中の実感としては、人生をほんとうに旅のように感じられる人は、そんなには多くないと思います。現代人というものはおしなべて、努力やお金や才能といった、自分発信の働きかけで人生を相当コントロールできると思い込んでいるところがあります。そういう考え方は、何しろもうかるし、支配し搾取する側にとって都合が良いから、そのような価値観を賞賛したり、そのような意識を刷り込む情報が、あらゆるところにくまなく蜘蛛の巣のように張り巡らされている。まあ無理もありません。今の日本は「イージーゴーイング」なんて言葉の居場所がない、汲々とした雰囲気です。なんだか競走馬みたいだな、と思います。常に鼻先ににんじんをぶら下げられた馬のように、目の前の目標しか目に入らぬよう、視野を...この感想を読む