ローズマリーの赤ちゃんの評価
ローズマリーの赤ちゃんについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ローズマリーの赤ちゃんの感想
現代のニューヨークを舞台に正攻法の表現技術で、観る者を震撼させるオカルト映画ブームの先駆けとなった異色ホラー映画 「ローズマリーの赤ちゃん」
この鬼才ロマン・ポランスキー監督の「ローズマリーの赤ちゃん」は、魔力や超自然界の凄まじさを恐れる気持ちが正直に出ていて、現代人の弱点を衝いた狡猾なドラマになっていると思う。原作は、アイラ・レビンが書いた同名小説で、これが当時ベストセラーになったというのも、アメリカ人の弱みを立証したようなものだが、それをまた、ヨーロッパから監督を招いて映画にしたのも賢明で、どちらかと言えばイギリス臭い恐怖映画になっていると思う。物語は、ニューヨークの裏街で、若い夫婦が貸間探しをする情景からはじまる。案内の管理人とのやりとりで、夫はまだ芽の出ない舞台俳優だが、妻は彼に頼りきっている、といった状況であることがわかる。公平にみて、この陰気で古めかしい部屋は、若やいだ二人に似つかわしくないが、二人は拾いものといった気持ちで借りることになる。前の住人が変人でもあったのか、戸棚でドアを塞いだりしていたのも気になる。...この感想を読む