真夜中のパーティーの評価
真夜中のパーティーについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
真夜中のパーティーの感想
自己嫌悪と自虐と加虐が絡み合う、絶望的な虚無感をシニカルに描いた大ヒット舞台劇の映画化 「真夜中のパーティ」
面白いといっては、無惨にすぎる。鋭く、痛く、悲しく、むごい。そのくせ、息をつめる"面白さ"だ。登場人物のすべてが、同性愛の男たちだ。蒸し暑いニューヨークの夏の夕べ。仲間の誕生祝いのパーティが、俳優マイケル(ケネス・ネルソン)のアパートで開かれることになる。高校教師やカメラマンや室内装飾家に、黒人青年も混じっている。はじめは、陽気に進行する。だが、不意にマイケルの大学時代の友人で、"まとも"なアラン(ピーター・ホワイト)がとび込んでくることによって、池に石を投げたように、波紋が広がってくる。待ちかねた主賓のハロルド(レナード・フレイ)が到着する。このアバタづらのユダヤ人、嫌味たっぷりにキザで傲慢な男の登場は、強烈な印象だ。そのハロルドに、ごついご面相ながら女性的なエモリー(クリフ・ゴーマン)が、一晩二十ドルで買ってきた"夜のカウボーイ"の若者をプレゼントする。この異様な光景にむかついたアランは、エモリ...この感想を読む