太陽がいっぱいのあらすじ・作品解説
1960年公開の仏・伊合作のサスペンス映画。監督は「禁じられた遊び」「居酒屋」のルネ・クレマン。原作はパトリシア・ハイスミスの「才人リプリー君」で、本作のヒットによりシリーズ化された。楽曲は「ゴッド・ファーザー」でも知られるニーノ・ロータ。1999年には「リプリー」としてリメイクされた。 富豪の父親から依頼され、その息子フィリップを連れ戻しに来た貧しい青年トム・リプリーは、息子に戻る意志がないため父親からは礼金を取り損ね、フィリップからも侮蔑した扱いを受けたため、彼とその恋人マルジェと3人で出かけたクルーズの際、2人を作為的に別れさせ、彼を殺害し、フィリップになりすますが…。 富豪のドラ息子が持っている”全て”を奪わんと渇望する主人公のトムをアラン・ドロンが演じ、貧しいが野心家で美貌の青年という役柄と彼自身のイメージが重なって出世作となり、大ヒットした作品である。 フィリップを「死刑台のエレベーター」のモーリス・ロネ、恋人マルジェを本作がデビュー作となるマリー・ラフォレが演じている。
太陽がいっぱいの評価
太陽がいっぱいの感想
映画史に長く残る青春映画、サスペンス映画の金字塔ともいえる名作「太陽がいっぱい」
この映画「太陽がいっぱい」は、原作がパトリシア・ハイスミスで、彼女の長編第一作がアルフレッド・ヒッチコックによって映画化された「見知らぬ乗客」で、1956年に「太陽がいっぱい」を発表しました。 このトム・リプリーを主人公とする小説は、"太陽がいっぱい"の後、"贋作"、"アメリカの友人"、"リプリーをまねた少年"、"死者と踊るリプリー"と計5部作とシリーズ化されました。 第3作目の"アメリカの友人"は、1977年に鬼才ヴィム・ヴェンダース監督によって、デニス・ホッパー主演にて映画化されています。 パトリシア・ハイスミスといえば、近年では映画「キャロル」の原作者としても有名な作家ですね。 アラン・ドロン演じるトム・リプリーという野望に燃える青年が、南フランスを舞台にして行なった無計画な殺人を描いた、倒叙形式のミステリーで、この小説を「禁じられた遊び」、「居酒屋」のフランスの名匠、ルネ・クレマン監督が映画化した映画史...この感想を読む
音楽もいい!
アラン・ドロンの美しさと、ニーノ・ロータの悲しげで美しい音楽が全てです。パトリシア・ハイスミスの原作に近いのは「リプリー」の方ですが、こちらにはこちらの楽しみ方があります。海とヨットと太陽の風景の撮り方も最高だと思います。古い映画ですが、とてもこだわって撮影しているのではないでしょうか。空の青と海の青の色合いなんかもとてもきれいで、惚れ惚れしてしまいます。ただストーリーの点で面白いのは、原作に忠実な「リプリー」です。こちらはアラン・ドロンのトムが美しすぎて、これだけきれいだったら、他人の財産横取りしなくても、お金稼ぐ方法ありそうだけど・・・(笑)
トランペットが奏でる最後のシーンは・・?、「「太陽がいっぱい」
トランペットが奏でる最後のシーンは・・?、「太陽がいっぱい」我等青春の真只中の同世代の映画で、田舎の古びた映画館で見たが、その映像の美しさ、ストーリー展開の際どさ、そしてラストシ-ンのショッキングさ、どれを取っても感動の連続であったのが昨日のように思い出させるのです。 このような映画を見せ付けらたら、日本の映画もまだまだだな、というような印象を持ったのもたしかです。(尤も、其の後、テレビやDVDで何回も観ましたけど。)この頃は、音楽界は外国のポピュラー音楽、特にフレンチポップス(フランスの大衆曲)が大流行の真っ最中でもあり、その中でも異彩を放ったのが、映画・「太陽がいっぱい」のテーマソングであった。当時は、小生も映画と音楽は気狂いのように凝っていたので、脳裏に焼きついているのです。 日本でも御馴染みのルネ・クレマンやトランペット奏者のニニ・ロッソであるが、映画の中でも両者によるトランペット...この感想を読む
太陽がいっぱいに関連するタグ
太陽がいっぱいを観た人はこんな映画も観ています
- 俳優
- 高倉健、他
- 監督
- 山田洋次
- 俳優
- グレゴリー・ペック、他
- 俳優
- シルバーナ・マンガーノ、他
- 俳優
- エレン・バースティン、他
- 監督
- ウィリアム・フリードキン、他
- 俳優
- ジュリアン・ムーア、他
- 前へ
- 次へ