禁じられた遊びのあらすじ・作品解説
1952年公開のフランスのモノクロ映画。フランソワ・ボワイエの原作を「太陽がいっぱい」「居酒屋」のルネ・クレマンが監督。ソロ・ギターのテーマ「愛のロマンス」は世界的に大ヒットし、アカデミー名誉賞、ヴェネチア国際映画賞グランプリなど数々の賞を獲得している。 1940年フランスの片田舎。ナチスの攻撃で孤児となった5歳のポーレットは、貧しい農家の少年ミシェル少年と出会い彼の家に身を寄せることに。両親は大けがの長男を抱え隣人とももめていたが、彼女を暖かく迎え入れる。 ミシェルから弔いの方法を聞いたポーレットは、水車小屋の裏に小さな十字架を立て祈るが、2人は次第にのめりこみ、様々な動物の死骸を埋葬し十字架を増やしていく…。 純真無垢なポーレットと健気なミッシェルに世界中が涙した名作。ポーレットを「ラ・ブーム」のブリジット・フォッセー、ミシェルを「死刑台のエレベーター」のジョルジュ・プージュリイ、両親をリュシアン・ユベール、シュザンヌ・クールタル、兄を「シャレード」のジャック・マランが演じている。
禁じられた遊びの評価
禁じられた遊びの感想
禁じられた遊び それは純粋な幼い心が求めた、清らかな世界だった
[何もわからない少女との出会い]時は第2次世界大戦、フランスの片田舎にもドイツ軍の攻撃は容赦なく迫っている中、機関銃の攻撃で避難する大勢の人々は命を落とす。幼い少女ポーレットの両親もそうであった。私は10才位の時に始めて、この映画を見た。年の離れた兄弟が見ていたからだ。この時は何の疑問を抱かなかった。二回目に見たのが18才頃なので見方が変わったようなのだ。両親が倒れているのに彼女は少し不思議な顔をしただけで、愛犬とスタスタと群集と共に歩き出したからた。「死」を理解していないのだろうか。リヤカーに家族と荷物で一杯になったおばさんが少女を抱き上げ「まったく、うちも一杯だけど親を亡くしたんだね、この犬は死んでるよ」投げ捨てたのだ。リヤカーを降りて愛犬を抱き座りこむ。パパとママよりワンちゃんの方が大切なの?本当に何もわかっていないのだろうか。10才の時に見た時はストーリーの展開と、見知らぬ国の興味それだ...この感想を読む