プレステージのあらすじ・作品解説
プレステージは、クリストファー・プリーストの小説「奇術師」をクリストファー・ノーラン監督が映画化した。脚本:ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン、製作:クリストファー・ノーラン/エマ・トーマス/アーロン・ライダー、主役の二人のマジシャン、ロバート・アンジャー役にヒュー・ジャックマン、アルフレッド・ボーデン役にクリスチャン・ベールを配役している。アメリカで2006年10月20日、日本で2007年6月9日に公開された。主題歌にトム・ヨーク「アナライズ」日本版ではGackt「RETURNER~闇の終焉~」が起用された。 2人の天才マジシャン、アンジャーとボーデンはライバルとしてしのぎを削りあっていたが、ある舞台でのマジック中にアンジャーが水槽からの脱出に失敗してしまい、ボーデンの目の前で溺死。翌日、ボーデンは殺人の罪で逮捕されてしまい、死刑宣告をされるが…。 第79回アカデミー賞にて「撮影賞」「美術賞」にノミネートされた作品である。
プレステージの評価
プレステージの感想
アクション込みのサスペンス
サスペンスの中でもアクションが入った大作。マジシャンを題材にした映画で、素晴らしく映像が綺麗でした。クリストファー・プリーストの有名小説が題材になった映画です。19世紀末のロンドン。瞬間移動のトリックを暴くため彼は1人捜査に乗り出します。するとライバルのアンジャーは主人公の目の前で水槽に落ちてそのまま亡くなってしまいます。そばにいた彼はその男を殺害したとして刑務所に入ります。この二人の関係性ですが。ライバルであり。加害者と被害者として分かれます。かなりその関係性が微妙になります。かなりの人間関係の複雑さを語っており、目が離せないです。ちなみにこの作品は過去に話題作でした。
“すべてのシーンに罠がある”まさにその通り。期待を裏切らない映画でした。
これを観た時に、久しぶりにこんな面白いよくできた映画と出会えたと感動しました。2人の魔術師は人生をかけてトリックを作りこみ、お互いを憎みながら偉業を成し遂げようとする物語です。手品がメインなのですが、SF映画でもあります。SFは苦手なのですが、はっきりいって、パッケージからもタイトルからもそういった情報はないので、何も知らずに観てしまいました。ですが、それを踏まえても十分に面白い映画です。ちゃんとメリハリがあり、観客にもしっかりと考えさせるような構成でどうして?どうなっているの?ということで頭の中がいっぱいに。そして衝撃のラスト、おどろきました。ダイスキな映画です。
華麗なマジックの裏側
主演のマジシャン2人にはヒュー・ジャックマンと クリスチャン・ベール。マジック監修はデビッド・カッパーフィールドが担当。舞台は19世紀末のロンドン、二人のライバルが命をすり減らしても、奇想天外なマジックを競い合う映画だが、ライバルとはこういうものかと妙な納得をさせられてしまう。この映画のマジックは見るものを魅了する、通常のマジックでは観客は受身だが、自分がマジシャンだったらと自らの立ち居地が変わる事で、マジックの色合いが玉虫色に変化する。ストーリーにはいろんな所に伏線が張ってあり、物語の面白さと相反する残酷さは見事だ。マジックを完成する為に、自らの複製を作る装置を作り上げ、拍手を受けるたびに並び増える己の死体。