Greed, for lack of a better word, is good. (「言っちゃ悪いが、強欲は善だ」)
ゴードン・ゲッコー
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ウォール街は1987年にアメリカで製作された作品である。監督はオリバー・ストーンで主演はマイケル・ダグラスとなっている。なお、主演のマイケル・ダグラスはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞している。 物語は映画のタイトルにあるようにアメリカに実際にある金融街ウォールストリートを舞台に描かれている。 一代で巨額の財を成したゴードン・ゲッコーのもとに若手の証券マンのバド・フォックスが訪れる事で物語が進んでいく。徐々に親交を深めていくが、したたかなゴードンはバド・フォックスからインサイダー情報を聞きだし、そのインサイダー情報をもとに株式市場で巨額の富を得る。その事を知った、バド・フォックスはゴードンに対して復讐を計画する。 ゴードンがインサイダー情報をもとに手に入れ、巨額の富を得ることになった企業の株式を操作し、ゴードンに多大な損失を与える事に成功し、ゴードンをインサイダー取引の罪で逮捕させることに成功する。ゴードンとバド・フォックスのスリリングな頭脳戦が見どころの作品である。
ついこの間は金融危機が起きて世界経済が危機にさらされました。また政府の支援を受けつつも、支援を受ける経営者たちに批判が集まりウォール街でデモが起きました。これがアメリカ経済の欠点などと言われましたが、この映画を見ればアメリカ自身もそのウォール街に批判的な観点を持っていたことがわかります。アメリカンドリームを夢見て成功者のゲッコーのようになりたいと取り入って部下になります。労働者の父からの情報もありますが、不正な手段も使って一時は同じような成功者に成り上がりますが、父の勤める航空会社をめぐる争いで失敗し、結局マネーゲームの虚しさを悟ります。勤労と誠実さを尊ぶ父との争いや、ウォール街の持つ文化的な側面。まさに金融危機で言われていたテーマそのままの映画で、それが極めて洗練された形で描かれています。
いやー、やっぱり古い映画にいい映画がいっぱいあるね。俺が生まれた年周辺も素晴らしい。1985年→ゴーストバスターズ、グレムリン、ゴジラ、ネバーエンディングストーリー1986年→バックトゥーザフューチャー、トップガン、プラトーン、エイリアン1987年→アンタッチャブル、【ウォール街】、危険な情事、張り込み、リーサルウェポン、ハチ公物語私は証券の話はほぼ分からない人間ですが、それでも内容が理解できましたし、話にすごい引き込まれます。マネーバトルの現場がよく伝わります。そしてマイケル・ダグラスのかっこよさは半端ない!そしてマーチン・シーンとチャーリー・シーン親子もかっこいいし、ホントの親子だからリアルさ半端ない。続編?の『ウォール・ストリート』は監督もオリバーストーンで、マイケル・ダグラスもまた出ている作品になりますが、まだ見てません。ぜひ観たいと思います。この感想を読む
ゴードン・ゲッコー
株を買い占めた会社の株主総会に乗り込んだゲッコーが演説の際に口にした言葉。