罪に濡れたふたりのあらすじ・作品解説
罪に濡れたふたりは北川みゆきによる少女漫画。略称は「罪ふた」。1998年から2004年まで小学館「少女コミックCheese!」で連載され、単行本は全18巻、文庫版全9巻が刊行されている。 主人公の鈴村香純は失恋の傷心旅行でイタリアを訪れ、現地で知り合った日本人男性と一夜の関係を持つ。帰国後、香純は両親の離婚によって15年間離れ離れで育った実の弟と再会するが、それはイタリアで知り合った男性・由貴だった。 血縁があることを知りながら惹かれ合うのを止められない二人。香純と由貴の母親である由香や、由貴を想う浅田恭子、由香に想いを寄せて香純を身代わりにしようと画策する安藤簾の手により、二人は幾度となく引き裂かれ、何度も別れようと決意もするが、結局は恋愛感情を捨てきれず、互いに愛し合うことを選ぶ。 近親相姦、実の姉弟での恋愛というショッキングなテーマが読者を惹きつけて大変な人気を博し、単行本の部数も大きく伸びた。
罪に濡れたふたりの評価
罪に濡れたふたりの感想
ツッコミどころ満載の将来心配なふたり
一目惚れの出会いイタリアローマに傷心旅行に出かけていた香純は、フォロロマーノで発掘作業のアルバイトをしていた由貴(よしき)と出会う。どこを好きになったんだかさっぱりだから、一目惚れってことで片付けたいと思います。香純が傷心旅行で悲しげで、自由奔放でかわいらしい。守ってあげたくなったってことで、本能のままに行動した結果、ということでいいだろうか。しかし、ここで疑問に思ってしまうのは、一夜限りのお付き合いと言って、由貴は彼女がいるのに香純に手を出したことになる…よね?すでに恭子さんや教授とお知り合いだったはずだよね?うわー一目ぼれの運命的出会いだったらなんでも許されんのかい。1回だけだったらなかったことにしたっていいのかい。恭子さんの立場がないよね…考古学のためだけにお付き合いしてたんじゃない?男ってやつはなんでこうなんだ…目の前に素敵な女性が転がっていて、好みドストライクだったら、手を出す...この感想を読む
勝手に生きていけばいいけど振り回すのはおかしいだろう
運命ってなんだろう男にフラれて傷心旅行にローマにやってきた香純。いいなー女一人旅!フォロロマーノって聞くだけで気分が上がってくるよ!そこで、発掘作業のアルバイトをしているという考古学ラブな由貴に強烈に惹かれ、お互い一晩だけって気持ちで体を重ねた。運命ってこのことを言うのね…!って盛り上がる気持ちはわかるが、由貴には彼女の恭子がいて…香純と由貴がお互いフリーだったらただの恋愛漫画だったし、由貴に恭子がいたとしてもそれはそれでドロドロ劇になる。この漫画はそこにさらに香純と由貴が血のつながった姉弟という設定を加え、よりドロッドロにしている。お互いの素性を知らずにすでに体も重ねており、もうほっとけばいいのではないだろうかと思ってしまったが、周りがとにかく黙ってない。もはやどっちが罪深いのか、わからないくらいになる。最初、もし由貴が恭子さんのことを一番に愛していたとしたら、こんなことにはなってな...この感想を読む
納得のいかない結末
ヒロインのスペックが高すぎる今作のヒロインの香澄は、少女マンガの嫌いなヒロインランキングの常連ですが、私も好きではありません。まず、童顔・背が低いという幼い外見をしながら、巨乳というなんとも羨ましい設定。男性が守ってあげたいと思わせる外見をしつつ身体は成熟した大人では、それはもてますよね。その上、どんなにバカをやっても自分を溺愛し続けてくれる男性がいる。由貴や和樹は香澄にメロメロで、。そして、自分が守られているというその立場に甘えて、軽はずみな行動ばかりをとります。相手からの愛情を受けるだけ受けて、当の本人は受け身の姿勢です。これは女性の反感を買いますよね。セリフがまぎらわしい!由貴のセリフが、とにかくまぎらわしいです。普通の言い方をすればいいものを、わざわざ誤解を生むような表現をします。香澄と由貴をすれ違わせるための演出なのでしょうが、毎回毎回勘違いして突っ走ってしまう香澄には読んで...この感想を読む
罪に濡れたふたりの登場キャラクター
鈴村香純
よみがな:すずむらかすみ 血液型:B型 身長:153センチ 体重:42kg 星座:魚座 性別:女性 国籍:日本 性格:優柔不断で周りに流されやすい 特徴:傷心旅行先で出会った弟と、弟と知らずに一夜を共にしてしまう。何度も忘れようとするも、結局は弟を選んでしまう 職業:大学生