なかなか素直になれない二人の恋愛
少女漫画の王道を行く設定少女漫画の醍醐味というか王道設定は「赦されない恋」です。この「赦されない」が女性が燃え上がるポイントで、ガラスの仮面のような「年の差」「身分の違い」、美少女戦士セーラームーンのような「住む世界の違い」などありますが一番人気が出るのは「兄妹設定」と「愛人の子」ですね。「魔女は二度喘ぐ」のヒロイン寧々(ねね)は「伝説のホステス」と言われた銀座ホステスの娘です。彼女が好きなのは亡き母親・貴子の恋人で有名俳優の太賀龍一で、気になる男性が龍一の息子である南央(なお)。キャバクラという舞台の所為か大人の女性向けに人気がある作品です。母親と娘、父親と息子母親と娘という複雑な関係、想いの行き違いがよく分る作品です。女は互いを比較し合ってしまう生き物で、それは母娘でも同じこと。特に寧々のように母親に憧れて同じ世界に飛び込んでしまった場合は、母親というその血の繋がりさえ疎ましく思っ...この感想を読む
4.54.5