5時から9時までのあらすじ・作品解説
5時から9時まで・From five to nineは、2009年9月号のCheese!に読みきり漫画として掲載され、多くの女性読者のハートを掴み、2010年3月号のCheese!にて連載化されている相原美貴原作の日本の少女漫画。単行本は2015年1月時点で既刊9巻。 30代女性が自由奔放な生活の中で自分らしい生き方を追求する姿を描いたアメリカの連続ドラマを夢見ている主人公の桜庭潤子は、トップクラスの英語力をもつ才女でありながらも、恋愛力はゼロに等しく、恋に恋する夢見がちな性格。仕事も恋も生活も様々な挫折を味わいながら、厳しい現実に立ち向かって自分の理想像を探求する男女7人が織り成すラブストーリーに仕上がっている。30代という微妙な年齢が、堅実を選択させようとするものの、好奇心に負けて冒険しようとする登場人物達の複雑な心情と葛藤や不器用ながらも何かに一生懸命なリアルが描かれており、アラサー女子の共感度が高い作品。
5時から9時までの評価
5時から9時までの感想
本能のままに生きすぎだと思う
キマッてるタイトル「5時から9時まで」っていうタイトルは、なかなかない…と思っていたけど、実は大昔の少女漫画にはあったみたいだった…。古い方は、どちらかというと、朝から晩まで、夜から朝まで、みたいな意味合いが強い感じでしたね。こちらの「5時から9時まで」では、英会話教室の女教師の勤務時間を示しており、割と清潔な…雰囲気ではないんです。がっつり色恋が繰り広げられているんです。もう完全に奪い合いが起きています。はっきり言って狂っている気がしてならない…特に順子。大人の女がみんなこんなにモテて、しかも気の多いキャリアウーマンばかりだと思われては困るんです。国際的な仕事がしたい主人公の順子。なかなかにベビーフェイスなお坊さんの星川高嶺に惚れられて無理矢理迫られる毎日。相手からすれば、もう肉体関係を持った時点でアウトなの!もう順子さんしか見えてないんです。嫁になんかなりたくないっていうなら、その成り...この感想を読む
可もなく不可もなく
キラキラ感の強い作品王道的パターン、女性の憧れるシチュエーションをこれでもかと盛り付けてスペシャルパフェにしたような作品。もうとにかく片っ端から盛り付けられているので、最初は展開も腑に落ちない部分も多く戸惑ったが、そこは主人公のだらしない女の部分が妙なリアル感を出してカバーされ、納得させられるような感じです。このマンガの1番の面白いところは、主人公のキャラクターの背景にお坊さんという設定を盛り込んで、対局として英会話講師という、ま逆の設定を盛り込んでいる部分です。環境の違いや、思想の違い、育ち方の違いから様々な恋愛観や出来事が飛び出してくるので飽きずに読み進めていけました。現実で考えて、あんなエロ坊主いるのかな?と思いましたが、あー居てそー、とまたすぐに思い直しました。表の意味でも裏の意味でも、とにかく妙に設定がリアル感満載で面白いと思います。現代風のリアル感いい意味での現代風な作品だと...この感想を読む
欲張りな物語
タイトルがいいよね5時から9時まで。いったい何のことだろうと思わせるこのタイトル。それは、英会話教室の女教師たちの勤務時間だった。そこで繰り広げられるちょっとした恋の争奪戦。国際的な仕事がしたいと意気込む主人公の順子さん。お坊さんの星川高嶺に惚れられ、口説かれ、無理矢理結婚を迫られる毎日。私は嫁になんかなりたくない・仕事がしたいの!!っていう人。じゃぁ成り行きで肉体関係持つのはやめたほうがいいんんじゃ…自分の夢のため、結婚すると嘘もつけるような人。だけど、どんなに嘘をついて傷つけても、離れようとはしてくれない。私もなぜか動けない。この気持ちは…いったい何?非常勤の仕事時間をあらわしているだけじゃなくて、その時間だけ働くというスタイルがあるんだよっていう時代の新しさとか、その前後に起こる大人の時間があるってこと、大人のほうがめんどくさいんだよってことなど。いろいろな気持ちが伝わってくるタイ...この感想を読む