賭博覇王伝 零のあらすじ・作品解説
賭博覇王伝 零は福本伸行氏が週刊少年マガジンに連載をした作品である。 ギャンブルを題材にした作品という事もあり、漫画だけでなく、パチンコ台やパチスロ台にも採用されるなど多方面で人気を集めている。 この作品の主人公は17歳の少年、宇海零である。 宇海零は振り込め詐欺グループから金を奪い取り、被害者を助けようと仲間とともに活動を行っていたが、仲間が捕まってしまう。その仲間を助けに行った先に大富豪の在全が現れ、自身のギャンブルの代打ちとなる試験、王への試験を受ける様に促され、捕まった仲間たちと共に試験を受けさせられる事となる。 王の試験が行われる会場のドリームキングダムで行われる数々のギャンブルに宇海零は天才的な頭脳と冷静な状況判断力で立ち向かっていく。 ドリームキングダムで行われる、ザ・アンカーや失われたリング、魔女の館など唯一無二のオリジナルギャンブルやライバルとなる標との頭脳戦も本作の見どころとなっている。
賭博覇王伝 零の評価
賭博覇王伝 零の感想
ギャンブルするだけではない人間のリアルさが分かる
命を賭けたギャンブル王を決めるための選抜試験、そんな名目で始まったギャンブル対決。大金持ちである在全無量が巨大な夢王国、ドリームキングダムを建設。しかし失敗すれば無傷で還れるハズのない地獄の場所。在全は自分の資産を賭けて世界の富豪と戦ってくれる猛者を探すためのギャンブルをしかけました。つまり、在全家の何兆円という資産を賭けて戦うための王を探すギャンブルなので、そう簡単には決着がつかないだろう、ギャンブラーが無傷では還れないだとうと読み始めの頃は想像していましたが、ギャンブルが続くにつれて死に直面する対決を読むのは怖くもあり、応援したくもありました。最初の指切りの勝負の時から、失敗すれば指がなくなるというリスクが明らかになって、ハラハラ感は増しました。零がジャックの館に入った時に、直前の挑戦者が指を落とされ逃げるシーンが書かれていたのが、本当に「命を賭けたギャンブル」「無傷では還れないギ...この感想を読む
福本先生による少年マンガ
カイジやアカギなど賭博マンガで有名な福本先生による少年マンガです。福本先生が少年マンガを描くのは実に珍しく、それだけで一見の価値があると言えるでしょう。本作においても福本先生らしく賭博が含まれていますが、少年マガジンで連載されていた少年マンガだけあって賭博漫画ではありません。また主人公の零も、少年であり少年マンガの主人公らしい顔つきをしているのですが他の福本作品の主人公たちを知っていると少し違和感を覚えてしまうかもしれません。さてこの零においては麻雀などの賭博要素よりも、クイズや謎賭けをメインにした内容が多くなっています。それゆえ自らも謎解きに参加することが出来、いつもの福本作品とは一風変わった楽しみ方をすることが出来ます。