賭博堕天録カイジ 和也編のあらすじ・作品解説
賭博堕天録カイジ 和也編とは福本伸行原作の1996年から連載を開始した賭博黙示録カイジに続く4つ目の作品である。このカイジシリーズはアニメ化をされるだけでなく藤原達也主演で2作品実写映画化されるなど人気の高い作品となっている。 今作は2009年から2013年まで連載されていたもので、ストーリーとしては主人公の伊藤開司は前作で裏カジノの社長村岡との特殊なルールの麻雀「17歩」に勝利し4億8千万円を手に入れた際に勝負の立会人であった因縁のある帝愛グループ会長の息子である和也に勝負を挑まれた後からの話となっている。小説家を目標とする和也が人間の真実な姿を描写したと豪語する小説をカイジが否定したことで、真実の姿が分かるとされる「救出ゲーム」に参戦するアジア人三人組の姿を見守るというものである。この和也編は全十巻で構成されていて、和也編までの全4シリーズの累計発行部数が2000万部を超えるなど人気の高さを伺うことが出来る。
賭博堕天録カイジ 和也編の評価
賭博堕天録カイジ 和也編の感想
ひと区切り
やっとここでひとつめの勝負? が終わったー。長かったなぁ。カイジの甘さがまた如実に表われている終わり方で。やっぱカイジはこうでなくては! という感じ。和也に知らしめたい。カイジが偽善でなく、真に芯から根が善であることを。世の中にはちゃんと金に勝るものがあるということを。そしてあの二人を連れてくるというカイジの決定が実に見事。それに至る流れが。これまで散々裏切られてきたカイジだから、大丈夫だろうかという心配はやっぱりあって。本当に最後まで気が抜けないなぁと思う。お互いに気持ち悪いと思うシーンや、美心がチラッと出てくるシーンには思わず笑ってしまった。そういうユーモアがあるのも福本伸行作品のいいところだなー。