LUNAR ヴェーン飛空船物語の評価
LUNAR ヴェーン飛空船物語の感想
ゲームに想像力をかきたてられた、切ない魔法の世界
荒いゲーム画面だからこそ、かきたてられる想像力自分はこの話の元のゲーム「LUNAR」を知らない。「星の砂漠・タルシャス・ナイト」で作者の船戸明里氏を知り、気にいって、同作者のものというので、この本を手にとった。元のゲームを知らなくても、十分に読みごたえがあり、むしろ、あとがきで、ゲームが元になっていると知って、こんなに絵がきれいで、物語の深みがあるゲームが、存在するものかと、驚いた、というよりは、信じられなかった。今でこそ、人物にしろ景色にしろ、CGでリアルに描かれるのが当たり前になっているとはいえ、この本がでたころは、3Dは珍しく、まだまだ2Dのドット絵が主流だったように思う。パッケージならともかく、漫画に描かれているような作画と世界観を、ゲームで表現できたとは思えない。作者はとくに、この作品の主人公の、ガレオンに思いれがあるのは明らかで、それにしても、はっきりと顔も分からないゲーム画面のキャ...この感想を読む