封神演義のあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,135件

封神演義

4.504.50
画力
4.30
ストーリー
4.60
キャラクター
4.50
設定
4.50
演出
4.40
感想数
5
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14

封神演義のあらすじ・作品解説

「封神演義」は1996年から2000年にかけて週刊少年ジャンプで連載された、コミックの累計発行部数が1700万部となる少年マンガである。原典は中国の古典小説「封神演技」だが、主人公の老人である太公望(たいこうぼう)を少年の姿にデザインするなど、キャラクターデザインが全般的にスタイリッシュに設定されているのが特徴的である。 物語自体は古典小説に沿っており、悪い神々が闊歩して混沌としている世界を平定するため、太公望が知略や武器である宝貝(パオペエ)を駆使し、相棒である霊獣の四不象(スープーシャン)や仲間達と協力しあい、悪神を封じていく冒険活劇である。登場人物が多いために、ともすれば複雑になりがちなストーリーを、コミカルなギャグを交えたり、キャラの性格も一目で見分けやすいデザインであったりと、読みやすく仕上げているのも魅力である。 2003年にはテレビアニメが放送され、作品を元にしたゲームも数点が発売された。

封神演義の評価

総合評価
4.504.50
(5件)
画力
4.304.30
ストーリー
4.604.60
キャラクター
4.504.50
設定
4.504.50
演出
4.404.40

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封神演義の感想

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ジャンプに名を残す歴史風ファンタジー巨編

フジリューの一大傑作にして、ジャンプ最後の完全完結作品漫画家・フジリューこと藤崎竜版『封神演義』は、ジャンプ史においていくつかの大きな功績を遺した。まず第一に、長期連載でありながら、週刊少年ジャンプにおいては希少な完全完結作品であること。これは少々補足説明を要するだろう。週刊少年ジャンプは言わずと知れた人気少年漫画誌であるが、同時にアンケート至上主義で知られ、アンケートで評判の悪い作品は打ち切りになってしまうのである。故に、長期で連載したというのは、漫画家として大きなステータスになる。しかし、近年では長期連載作品が必ずしも名作であるとは限らなくなってきている。たとえ売り上げがあっても、読者からの評価が低い作品は、人気作であるとは思えないからだ(このあたりの売り上げ≠人気という構図は、関係者ではない筆者の想像でしかないのだが、漫画喫茶やレンタルコミックの存在が大きい気がする)。だが『封神...この感想を読む

4.04.0
  • すらりすらり
  • 1008view
  • 2501文字
PICKUP

藤崎竜先生は天才かと思う

中国の小説を、藤崎竜先生の独特な世界観で見事に少年漫画として馴染みやすく表現した作品だと思います。他にもよく漫画になっている三国志などは、とにかく絵が濃くかわいげのないおじさんが出てきて、漢字がおおくて、とっつきにくく、まともに読んだことはありません。友人に紹介されて読んだこれは、少し個性は強いけれど、少年漫画のバトルファンタジーっぽく、大きな敵がいて、その敵を倒すべく主人公が仲間を見つけたり、成長したりしていく物語。それでいて独創的な衣装を着ていて、完全にオリジナルの話かと思えるくらい絵やキャラクターがしっかりアレンジされていると思います。主人公の太公望は、少年漫画の王道主人公タイプとは違い、ずるがしこく、汚く、だらしない部分もあり、それが逆に親近感を感じました。また、長編漫画にしては、話がまとまっていてブレることなくきちんとまとまっていたので、読み終えたときにとてもスッキリした気分...この感想を読む

4.54.5
  • ちょんちょん
  • 798view
  • 551文字

ジャンプ誌に残る名作

これは私が小学生時に初めて自分のお小遣いで全巻揃えた思い出深い漫画です。まずはじめに簡単な粗筋としましては、場面は中国において時代が殷から周に変わる頃、主人公である太公望を軸に、人間と仙人が入り乱れ、時代を正しき方向へと導いていく物語です。当時最も驚き、またこの本を買うきっかけになったのは、1話目で主人公の太公望が敵に負けたことです。確かに相手は仙人界最強の申公豹ではありましたが、まさか主人公が1話で負けるとは思わず、私がこれまで読んだ本の中でも後にも先にも、こんな始まりはこれだけでした。大概の少年誌の主人公は1話目では中堅の敵を倒すものと言うのが通説の中、これは違うな!と思ったのを今でも鮮明に思い出せます。そんな封神演義ですが、幼少の頃はただただ読んでいただけでしたが、大人になって改めて読むと違う発見もありました。まず、この漫画は一から十まできちんと考えて作られていることです。昨今の漫画...この感想を読む

4.54.5
  • 有村龍円有村龍円
  • 244view
  • 684文字

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封神演義の登場キャラクター

聞仲

よみがな:ぶんちゅう ニックネーム:聞仲 性別:男 国籍:殷 所属:殷王朝 性格:殷を害する者に容赦がない ポリシー:人間に宝貝を使わない 特徴:金鰲三強のひとり 価値観:殷に忠誠を誓う 特技:宝貝、禁鞭を操る 物語上での目的:太師として殷を守る

楊戩

よみがな:ようぜん ニックネーム:楊戩 性別:男 住まい:崑崙山 所属:崑崙山 性格:キザでナルシスト ポリシー:自分の技を磨くために道士を名乗る 特徴:半妖態 趣味:女装 特技:変化の術

妲己

よみがな:だっき 性別:女 国籍:金鰲島 住まい:中国 性格:反面妹想いの性格であり姉妹からは慕われている。 特徴:金鰲三強の一人で聞仲や趙公明と並ぶ実力者 特技:テンプテーション 癖:語尾にハートマークをつける可愛らしい喋り方 宝貝:傾世元禳 原型:1500年生きた狐の妖怪仙人

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封神演義の名言

何かを成すには 誰かの犠牲がつきものなんだよ それが大きな事であればあるほど 犠牲の数も 比例する

普賢真人

崑崙十二仙VS聞仲の時、普賢真人が聞仲を倒すため自爆するシーンにて

彼女には決して負けない なぜなら戦わないから

太上老くん

太公望に最大の敵、妲己に勝てるかと聞かれた時の返事。フランスの画家、クールベの言葉をもじったもの。

自分の弱さを他人にさらす事が本当の勇気なのだと知りました。

楊戩

今から50年前、息子は妖怪の姿を隠して人間の姿で父に会いに行き、父は息子の姿を正面から見る事無く背中を向けて話を聞くだけであった。そして今、息子は妖怪の姿で父のもとに行き、父はそんな息子を正面から見る形となった。そんな中で発せられたセリフ。

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