不思議の国の美幸ちゃんのあらすじ・作品解説
不思議の国の美幸ちゃんは、1995年にCLAMPの漫画をアニメ化したOVA作品である。プロデューサーは増島由美子と池口和彦、脚本は大川七瀬、作画監督は古賀誠、音楽は本多俊之。声の出演は、美幸役は國府田マリ子、女王様役は井上喜久子、扉の女の子役は椎名へきる、チェシャ猫役は折笠愛。 高校生の女の子である美幸ちゃんは、ある朝、変な夢を見てうなされて目が覚める。遅刻しそうになって急いで学校へ向かう途中、スケボーに乗ったバニーガールと一緒に地面にポッカリと開いた大きな穴に落ちてしまう。落ちた世界で双子の美女に戦いを挑まれたり、美女のチェシャ猫に遭遇したり、体が小さくなってしまったり、女王様にムチで打たれたりとセクシーな美女達と摩訶不思議な出来事に翻弄されていくのであった。 ルイス・キャロルの不思議の国のアリスをテンポ良くコメディアニメ化した作品である。 1995年にイメージアルバムCD、2000年にDVDが発売された。
不思議の国の美幸ちゃんの評価
不思議の国の美幸ちゃんの感想
童話を独特な切り口でアニメ化している
元ネタが童話なだけに怖い印象童話はハッピーエンドなものもあれば、バッドエンドで終わるものも多いです。作品タイトルだけで、元ネタが童話であることを匂わせる「不思議な国の美幸ちゃん」にも怖いアニメ作品だ、という先入観が付き纏います。きっと、童話の「不思議な国のアリス」を元ネタとしているのだろうと、多くの方が予想すると思うのです。しかし、物語序盤で、その先入観は一気にひっくり返ってしまいます。ほのぼのとさせる印象は、先入観とのギャップで、大きな肩すかしをさせます。しかし、安堵感のようなものも大きいです。私は、どちらかというと安堵感の方が大きかったように思います。また、童話よりも登場人物が擬人化されていたのではないでしょうか。しかも、現代口調で話す登場人物たちは受け入れやすいキャラクター性だったように思います。まさに、現代社会における「不思議な国のアリス」と受け止めても問題ないアニメ作品に仕上...この感想を読む