風と木の詩の評価
風と木の詩の感想
美しい少年と真面目な少年
ホモアニメなかなか一般ウケしない内容のアニメだと考えられます。一般的な図式として、「男女>女女>男男」でウケる順位の図式が成り立つように思われます。「腐女子」というジャンルが定着したのも、最近のことのように思います。制作・出版された時期が早すぎたコンテンツといえるのかもしれません。調べてみると、原作マンガが連載されていたのは1976年です。そして、OVA作品として発売されているのが1987年です。原作マンガとOVA作品、どちらの存在も時代背景からすると早すぎた作品なのだといえるでしょう。でも、逆にいうと、「腐女子」という言葉を作る役割の一部は担った作品なのかもしれません。ただ、前例が少ないジャンル・分野において、強気に制作されたアニメ作品であることは間違いないことでしょう。「ホモ」を扱っているコンテンツというだけで、忌み嫌われることも容易に想像できます。原作者の方におかれては、勇気があ...この感想を読む
今だったら普通だが
豪華すぎますこの『風と木の詩』が発売された時、私はまだ12歳でした。それから十年以上たってからもう一度見返したのですが、その時に気がついたのです。「監督が、安彦良和さんっ」と思わず声を上げてしまいました。安彦良和さんといえば、『機動戦士ガンダム』が有名です。その彼がこんな耽美的なアニメを作るなんて信じられませんでした。更に、絵コンテまで描いていたなんて驚きの連続です。安彦さんが監督をしていたと知ってからは、なんだかちょっと作品自体が変わって見えるから不思議です。更に原作が竹宮恵子さんというのも、実は後から知った事だったのです。当時の私は、まだアニメーションにも監督が居るとか、誰が原作を描いて居るかなんて全く知りませんでした。ただ愛読していたアニメ雑誌をパラパラめくり、気に入った作品があれば見てみるという程度だったのです。「何でもっと早く気がつかなかったのだろう」と後悔しました。当時はこれ...この感想を読む