セロ弾きのゴーシュのあらすじ・作品解説
セロ弾きのゴーシュは、劇場版として公開された宮沢賢治原作の童話のアニメ作品である。このアニメの監督は高畑勲で、制作はオープロダクションが5年の歳月をかけて完成させた自主制作作品であり、台詞はほぼ原作に忠実な形で作られている。 この作品は、うだつのあがらないセロを職業として弾く楽師である主人公のゴーシュが、彼のもとにやってくる動物たちを相手にセロを弾くことで腕を磨き、そのときの動物たちとの交流から人間的に成長していく物語である。ゴーシュのもとにやってくる動物たちは、ゴーシュの家に最初に訪れてゴーシュの音楽を聴かないと眠れないという生意気な猫、かっこうの鳴き声の音感を習いに来たかっこう、小太鼓の係で音楽の練習に来た狸の子、子供の病気を治しに来た野ねずみの親とその子である。ゴーシュはそれらの動物に対して、始めの内は鬱憤晴らしにいじめたり傷つけたりするが、動物たちとの交流によって次第に謙虚さと慈悲の気持ちが芽生えていく。
セロ弾きのゴーシュの評価
セロ弾きのゴーシュの感想
音楽と動物
宮沢賢治の短編を、ジブリ映画で有名な高畑勲がアニメ映画化した作品。音楽団に所属てセロを弾いているが、スランプに陥っているゴーシュ。そんなゴーシュのもとに、猫やかっこうなどの動物が訪ねてくる。彼らはそれぞれ、演奏をお願いする。彼らとのいろいろを経て、ゴーシュは、スランプを脱することができる。団長や動物の作画、描き方、キャラクターが好き。演奏シーンはみていてわくわくしてくる。小さいときは、ラストシーンのゴーシュのセリフが、身勝手すぎると思っていたけど、大人になって見てみると、人間はこういうふうでいいんだな、と思える。子供だけでなく大人にも見て欲しい。