茄子 アンダルシアの夏のあらすじ・作品解説
茄子アンダルシアの夏は2003年の夏休みシーズンにアスミック・エース社の配給で公開されたアニメーション映画である。全編47分と他のアニメ映画と比較しておよそ半分の時間となっている。 原作は黒田硫黄氏の短編マンガ集「茄子」に登場する「アンダルシアの夏」というエピソードである。主人公のペペ・ペネンヘリはチームとして自転車の世界レース参加中スポンサーから解雇通告を受け、また、道中差し掛かった故郷の村では自分の兄と恋人の結婚式を目の当たりにする。彼の複雑な思いとプロのレーサーとしてレースに取り組むさまが描かれている。 監督にはスタジオジブリ作品で作画監督を努め、宮崎駿の右腕とも言われた高坂希太郎を初めて起用、第56回カンヌ映画祭の監督週間に初めて選出された作品となった。主人公のペペ役にはジブリ作品でも声を担当した経歴がある俳優の大泉洋が起用されている。 2007年10月24日には続編となる茄子スーツケースの渡り鳥がOVAにて発売された。
茄子 アンダルシアの夏の評価
茄子 アンダルシアの夏の感想
地元愛と自転車ロードレース
茄子の存在タイトルにもなっている茄子。最初は正直なんで茄子なんてタイトルに入っているんだろうって思いました。視聴を開始しても物語も何の関係もなさそうでしたしね。でも最後のペペはこやって食べるんだよって食べるシーンで全て納得しました。アンダルシアという土地に対する愛がいっぱい詰まっているのが茄子なのだと!茄子のアサディジョ漬けとっても美味そうでしたね。こういうアニメにでてくる食べ物って実際食べてみたくなります。それほどおいしそうに描けて表現できているアニメはとても良いものです。まだ珍しい題材最近では弱虫ペダルなどの影響で知名度も上がった自転車ロードレース。まだこの作品が公開された2003年当時は珍しかったんじゃないでしょうか!迫力あるレースの描写も素晴らしいんですが、何よりも私がお気に入りなのは試合の実況とテレビ画面のような表現!本当にこちらもテレビでレースを見ているようなそんな臨場感があり...この感想を読む
自転車レースの魅力がつたわる
自転車レースや、故郷、兄弟の絆などについて、さくっと描いた作品。アニメとは思えないような迫力のあるレースシーンに感動した。自転車レースのルールや用語はよくわからないし、自転車レースをみたこともなかったけど、思いっきり入り込めて、楽しめた。勝負が決まりそうなシーンでは、どきどきして、小声で、いけ!と言ってしまった。レース解説も本物のやつみたい。声優には大泉洋を起用している。大泉洋はとても芸達者だなあ。演技もとてもうまいし、声もとてもいい。一応、俳優やタレントなのに、ちゃんとアニメの映像に溶け込むような声をしている。あの茄子を食べてみたい。
自転車レースと人生
40分強の短い映画なので、やはり説明不足になってしまう点もあるなと感じた。自転車レースにおけるチームメイトとの絆や、走っている最中の心情についてもうすこし描写してほしかった。タイトルを見て「茄子ってなんだよ」と思っていた。ああいう形で重要なキーになってくるんだな、と感心した。猫が飛び出して、ひとりで戦わなきゃいけなくなるのは、無理やりだと思った。あの状況で猫が無傷でいられるのが不思議すぎるし、時速数十キロで走ってくる自転車が、子猫の直前でいきなりとまったり避けたりできるのかが疑問。ぺぺが完走し、ゴールしたシーンでは、よっしゃ!と声に出した。