この世界は選ばれるか選ばれないか――選ればれないことは、死ぬこと
高倉陽毬
理解が深まるアニメレビューサイト
アニメレビュー数 2,474件
輪るピングドラムは2011年に放送されたテレビアニメ作品である。監督は少女革命ウテナなどを手がけた幾原邦彦。 メインキャラクターは双子の高倉冠葉と高倉晶馬、そしてその妹の陽毬。陽毬は余命わずかというなか、双子が妹を助けるために奮起する。陽毬には別人格らしきものがあり、それが言うには陽毬を助けるにはピングドラムが必要とのこと。ピングドラムがいったい何なのか、その謎に迫りつつストーリーは進展していく。 アニメーションに芝居の要素を取り入れるなど、ところどころ同監督の少女革命ウテナに近いシーンがある。また有名小説のパロディであったり、『生存戦略』『何者にもなれない』など同じワードが頻繁に登場するなど他のアニメにはない特徴がある。 アニメ作品は放送終了後Blu-ray化され、さらに2015年にはBlu-rayBOXも発売された。またこの他、ぬいぐるみ、缶バッチ、バンダナ、バッグなどのグッズも展開している。
簡単に説明すると、地下鉄サリン事件の加害者の子どもと被害者の妹が出会うお話です。色んな問題があるので作中では95年に起きた宗教団体による地下鉄の事件と言っています。この言い回しでもかなり頑張っていると思います。現代でもサリンは慎重に扱う事件ですので。セーラームーンの監督が作られたアニメになります。作画は星野リリィ先生。エンドカードでかきおろしイラストも観れます。ヒマリちゃんが少し棒読み気味なので気になる方もいるんじゃないかなーと。慣れたら大丈夫です。20話くらいすべて謎で残り4話でなぞ解きをしていく感じなので、2回観ないとわからないシーンが多いです。私がそうでした。20話までに飽きてしまう人も多いんじゃないかなーと思います。相性が合わない方は飛ばし飛ばしで観て下さい。作品上印象的なセリフが何個かあるのですが、「きっと何者にもなれないお前たちに告ぐ」この言葉が何度も作中にでてきます。この言葉の意...この感想を読む
放映後にDVDで観たのですが、きっかけはこの作品がモチーフにしているものを知ったことでした。登場人物たちが翻弄される「十年前のあの事件」は現実に起こった地下鉄サリン事件が元だったという噂。実際観てみた感想としては、確かに物はだいぶ違うけれど同じでした。作品の始まり方はなんだかばかみたいに幸せそうな風景なのに、話が進むにつれて「負い目」の面が現れてどんどん重くなります。結末はその「負い目」を払拭してくれるものではあるのですが、完全なハッピーエンドでもありません。重苦しい世界観と登場人物の葛藤、それから、沢山登場する比喩表現の意味。こういったことを考えながら見る、大人のアニメですね。
いかにも"幾原邦彦"という感じの、ダークな世界観です。1話から見て、続きが気になったので最後まで見ましたが、正直見なければ見なかったでよかったかなといった印象です。世界観も話も作り込まれてますし、ストーリーとしても見ごたえは合ったのですが、世界観が暗すぎるのと、説明不足による分かりづらさ(敢えてだと思いますが)が多かったように思え、私はあまり得意ではない内容でした。謎解きの感覚は楽しくて好きなのですが、自分としては謎が多すぎました。好きだったのは話が終わりエンディングに入る瞬間で、鳥肌が立つような、凄い感じの演出でした。エンディングが変わるのも良かったです。楽曲もクオリティが高かったので好きでした。好きな人はほんとに好きだとは思いますが、とにかく見る人を選ぶアニメだと思います。
よみがな:たかくら ひまり ニックネーム:陽毬、陽毬ちゃん 性別:女 国籍:日本 性格:明るく純粋で素直 特徴:輝くほどのおでこ。 髪色:淡い栗毛色 髪型:ロングヘアー 瞳の色:深紫色 高倉家の:長女で末子 冠葉と晶馬の:妹
よみがな:わたせさねとし 性別:男 特徴:鷲塚の元助手であり、「ピングフォース」のリーダーだった。 口癖:「シビれるだろう?」「だよねぇ」 髪色:桃色 髪型:長髪 瞳の色:桃紅色 他者の死や行動に:介入・干渉しようとする 苹果の日記の:隠滅を狙っている 自分では:日記に触れることができないため、真砂子と結...
よみがな:ときかごゆり ニックネーム:ゆりさん 性別:女 国籍:日本 特徴:「サンシャニー歌劇団」虹組で娘役を務める人気女優。 口癖:「ファビュラスマックス」 髪色:金髪 髪型:ウェーブのかかった長い髪 父は:高名な彫刻家だった 桃果と桂樹の:旧友
高倉陽毬
幼い頃帰ってこない母親を待ちながらいつも一人で過ごしていた陽毬は、同じ団地にいた昌馬と仲良くなる。ある日二人は仔猫を拾う。昌馬は『飼ってくれる人が見つかるまで育てよう』と言うが陽毬はそれを制止する。『この世界は選ばれるか選ばれないか――選ればれないことは、死ぬことなの』。まるで自身と仔猫を重ね合わせているように呟くのだった。
高倉陽毬
生きている以上選択していかなければならない。故に、選ばれないものを作ることにもなる。選ばれないものは不要なもの。それを決めながら生きていることを残酷に思う一説。
時籠ゆり
ある理由で女子高生と交わろうとしたところへ部外者に踏み込まれ、驚かれた時に言った台詞。