おおかみこどもの雨と雪の感想一覧
アニメ「おおかみこどもの雨と雪」についての感想が25件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
生き方を考える
おおかみおとこの人間のあいだにできたこどもを人間が育てる、という話。時をかける少女、サマーウォーズと、どんどん完成度が高くなっていく。矛盾点も気にならない程度だし、キャラクターにも好感が持てる。ラスト、母親が自宅で耳をすまして山にいってしまった息子の鳴き声を聞くシーンは泣きそうになった。息子も母親がきいていることをわかっていて、無事を伝えるために鳴いているんだろうなあ、とか、あの鳴き声だけが家族をつないでるんだよなあとかいろいろ考えてしまう。映画館でみたかった。映像はきれいだし音楽も美しくすばらしい。次の作品はどんなものだろう、と期待が膨らむ。
ちょっと違和感
サマーウォーズが面白かったので気になってたこちらも見てみました。一番の見どころはやっぱり風景の美しさ!田舎の風景も雨も本物みたい!すごく綺麗!ストーリーはなんというか・・・突っ込みどころが多く・・・花みたいなお母さん・・・まぁいないですよね。母は強しというけれどその一言で片付けられてる感・・・もっと葛藤とか成長していく過程が描かれてたらよかったなぁメインが子供たちのストーリーだから?前半は淡々と物語が進んでいった印象。花が変にたくましすぎて共感できず自分に子供がいたらまた見方が変わるんでしょうか?でも子供たちが成長していく姿、それぞれの道を選んでいくとこの描写はすごくよかった!まぁ、いろいろ言いましたがファンタジーということで。なんやかんや結構泣けました。
私は好きじゃない
おおかみ男と恋に落ちた普通の女子大生がおおかみ男と家庭を持ち、子供を育てるという話。その子供である雪が過去を語るという形で物語が進んでいきます。前評判が意外に高かったのでレンタルで借りてみてみましたが私は全く好きになれない話でした。まず、どいつもこいつも自分勝手に見えてイライラしました。子供がおおかみの子供かもしれないのに子供を作った二人にイライラ。子供を一人で育てることになった花が子供がおおかみに変身しちゃうから予防接種も健診も受けさせないしシリカゲル食べた時も、小児科か動物病院かで迷ったなんてほのぼのとした笑い話でもするような口調で語らせてましたがどうもそういうのには嫌悪感を抱きました。雨は雨で、暴雨の中突然家を飛び出すし。母親の性格を考えたら、追ってくるのは分かるだろと。母親は母親で雨を追っかけて雪の迎えには行かないし。人それぞれ、素晴らしいと感じる方も多いと思いますがわたしは全...この感想を読む
心に残るかどうかは、あなた次第・・・・・・
この作品は劇場で観ることができず、ブルーレイを購入。既に四度ほど鑑賞しました。 キャラクターとストーリーを高く評価することはできませんでした。 物語のディティール自体は嫌いじゃないです。細かいことを気にしなければよいのですが、やはり現代物でファンタジーが混ざったものだからこそ、細かい部分の設定を練って欲しかった。要するにツッコまれる隙をなくして欲しかったです。 たとえば、助産師なしの出産。子供達には戸籍はあるのか。ゴミ収集車が狼の亡骸をそのまま車に放り込むってかい。花や狼男というそのものへの掘り下げの少なさ。そして、いつも花は大量に本を借りまくっているが、返却期限を果たして守れているのか!? 等々。 四度も観てしまった理由は、映像と音楽の素晴らしさ。田舎の人々の暖かさやお茶目な部分に何度でも惹かれてしまうからです。 この作品の舞台は細田監督の故郷だそうです。実際にロケハンをして、富山県...この感想を読む
切ないけれど、心がふわっとする物語
サマーウォーズも大好きだったので、こちらも何気なく見てみましたが、素直にとても感動する物語でした。 異色というか、狼男との間にできた子どもという設定がどうかなと思っていましたが、そういうのを越えて、ひとえに「母親の愛」を描いた映画だと思います。 自分自身、結婚しているわけではないですが、なぜか観終わった後に「あ~家族っていいな~、結婚していいな」って思えました。 声優陣もすごくあっていて、小さいころの雪が「大丈夫して~」と言うセリフに、一人でキュンキュンしちゃいました(笑)本当に可愛らしいんですよね~。 すごく何か大きいことが起こるわけではないし、ただの子育てアニメといったらそれまでですが、 雨と雪の子どもらしいしぐさや行動やわがままさが、純粋に可愛いし、母親の一生懸命な子育てにはなんだか共感できるし、普通の日常なんだけど心がほっこりする良い映画です。 是非、一度観てみてくださいね。
映像が綺麗であったかい家族の物語
タイトル通り、あったかくて切ない、でもどこか強い家族の絆を感じる物語でした。泣けて感動するアニメ映画です。あたし自身はそういう物語があまり…で、正直見るのも迷ったんですけど見るとずっと泣きっぱなしでした。ティッシュ片手に「雨ぇ…雪ぃ…花ぁ…っ!!!!」って叫んでました(笑)おおかみこどもっていうタイトルがついてくらいなのでその通り、おおかみと人間のハーフの双子の子どもと母親の奮闘劇…というか、雨と雪はそれぞれ悩んで、これからの生き方とかぶつかる壁がそれぞれに合って。花はそんな二人を支える、見守るんですけど花の中には葛藤、迷い、不安があって…でもみんな強く生きていて。自分たちの運命も自分たちで切り開いていく。強い思いを感じました。映像がとっても綺麗でした!
最初から最後まで泣きっぱなしでした
友人宅で友人3人と一緒に見ました。まさかこんなに泣けるとは・・・・ふたりが一緒に過ごしている時間が暖かくてとても好きでした。最初は母らしさをまったく感じなかった花ちゃんが 旦那さんが亡くなり 時間がたつにつれ「母の顔」になっていくのが目に見えてわかりました。いちばんたいへんなときにひとりでずっと子供たちを守ってきた花ちゃんが本当に素敵で 健気で 涙が止まりませんでした・・!引っ越してきてから最初は孤立していた花ちゃんが 周りのひとに助けてもらってすっかり村の一員になっていく様子が微笑ましく ここのあたりは穏やかに見ることができました。娘の雪の恋もすごく素敵でふたりのその後がとても気になります。雨とのお別れの時は悲しすぎて三人そろって泣きました。あそこで旦那さんが出てきたのもすごく良かったです。母の強さ 家族愛 支えあって生きている人々の姿が描かれた素敵な映画でした。この感想を読む
母強し!!
ずっと気になっていた作品なんですが、実際観てみてよかったなーと思いました♪何より映像が綺麗です♪設定も突拍子の無い感じも最初は印象としてありましたが、でも観ていくうちに感情移入していきました。男性視点と女性視点でおそらく捉え方が違ってくるのかなーと思いました。子供の成長と共に、「どう生きていくのか」をテーマにほほえましくも、大切なテーマが隠れている作品だと思います。全体を通して母親として成長していく花の葛藤や、力強さを感じる作品です。色んなことに感動しながら観れた作品でした。映像は本当に綺麗なので、DVDよりはBlu-Rayで観る事をおススメします。
家族で(^o^)
家族で見ました。ちょうど上が女の子で、下が、男の子なので、最初は少し興味がある程度でした。 お父さんが狼男ってどんなだ?とはじめわ思っていたけれど、普通にしていれば人間と変わらなくて、狼男との恋ってどんなだろうとか私わ思いながら見ていました。評価が高いのは、子供たちが、かなりはまって見たことです。家族の絆や夫婦の絆があり別れもあり、なんとなくみじかなところで、いつもある日常の出来事が、忘れ去られたりすることなどを思い出させてくれるような映画でした。子供を家で産んだり人間に見た目見えるけど子供が狼子供で興奮したりしたら、隠したり、お父さんがお母さんのために狩りをしに行って、まず亡くなったとき泣き、一人で子育てしてノイローゼっぽくなるお母さん見て泣いて、私の子供たちは、弟が大きくなり山へ行く決断をして、狼になって、家族と別れるときの場面で泣いてました。
母の偉大さが身に染みるアニメ
サマーウォーズなどで有名な細田守監督が手掛ける母の偉大さが身に染みるアニメ!序盤は大学生活を営む主人公「花」が恋をした彼氏が日本狼の末裔だという事を打ち明けて、そのまま受け入れちゃう所は良かったですが、子作りをして子供を授かってしまう所で人間と狼男の間で子供なんて出来ちゃうんだとアニメながら突っ込みを入れたくなる所が多数ありました。しかし、子供を授かって直ぐに彼氏が亡くなってしまう辺りからは狼子供二人を苦労しながら育てる母の姿は見るに堪えませんでした。狼に変身出来るので子育てを誰にも相談出来ず、定期健診は病院に行けば良いのか動物病院に行けば良いのかと普通の子供を育てるのとは訳が違うので困る所ばかりです。その内、田舎に引っ越し大自然の中で子育てを始めながら、花が母として成長し頼もしくなる姿は見てて涙を誘います。最後の終わり方は人それぞれ感じ方が有ると思うし突っ込み所が多々ありますが始終通...この感想を読む
切ないです。
前評判がとても高かったこの作品。さぞ暖かい感動する作品なんだろうと期待して見たのですが…見終わった後、悲しいような切ないような、なんとも言えない気持ちになりました。ちょっとした(?)ラブシーンがあるので、家族での視聴には注意してください。私はあえて前情報をなしに楽しみたかったので知らずに家族で視聴してしまい、食卓が凍りました…wとにかく悲しい運命のお話だと思いました。もちろんほんわかする場面も多いですし、田舎暮らしっていいなあと思ったり、心温まる場面も多く合ったのですが、いつも後には悲しい運命が待っているという…自分が女性目線なのもあり、人によってはそんなことないのかもしれないですが、少々男性キャラクターが自分勝手な作品かなと思いました。それでも見てよかったと思えましたし、全体的にクオリティが高く、いい作品だったと思います。
考えさせられるアニメです
母と子の絆や夫婦の想いを考えさせられるアニメ映画です。初めは大学の講義で出会った2人の男女を描いた延長上での物語かと思っていましたが、全く異なったものでした。前半の僅かな時間で2人の男女の付き合ったところから夫婦での生活、夫の秘密の模写が終わり、すぐに夫婦としても物語は終わってしまいます。そこから母と子供達がどう生きていくのかを描いていくのですが、まず子供達は普通の子供ではないこと、それによっての母の苦悩も伺え、田舎での人間の生き様や周りの姿の模写がリアルに映しだされていることが素晴らしかったです。映画を見終わった後は子供っていいものなんだなって思わせてくれる映画だと感じました。シングルマザーであることの模写が皮肉に映ることがなくシングルマザーでも出来る事はあるんだと感じさせられる映画でもありました。
子供を持つ親であれば
素晴らしい物語ではありますが、この話は子供がいるかどうかで感想が大きく変わってくると思います。タイトルには「おおかみこどもの雨と雪」とありますが、普通に考えれば姉弟の関係上、雪と雨、になるはずです。これは「おおかみのこどもであることを選択した雨と人間として生活することにした雪」のストーリーだから、だと考えられます。自分がもしまだ子供がいなかったならば感情移入することは難しいストーリーだと思います。いつか子供は巣立ってひとりだちしていく、その選択が狼か人間かだけであって、普通の人も同じように選択をし親元を離れていく。自分にとってそんな少し先のことを見せてくれた本作は万人には受け入れられないかもしれないが、自分はすきです。
花のようになりたいし、なりたくない。
ヒロインの花。ただ幼い子供二人いるってだけでも大変なのに、それが普通の医者には見せられない・健診にもつれていけない・予防接種も受けさせられない、という特殊事情を帯びていて、子育てに苦労する花。人里離れたところに! との想いで、超田舎の廃屋を借りて、必死で綺麗にして住んで。畑を耕して何度か失敗した末に、アドバイスを受けつつ結構大量の作物づくり。タフ。仮に夫も揃ってたって苦労するのわかってたろうに子供二人も産んで自業自得、…とはとても切り捨てられません。手放すことも誰かに押し付けっきりにもせずにかなり自分の力でやって、それぞれ自分の道を考えられるくらいには育て上げて。喝を入れられた気分になりましたが、それにしてもごめんなさいそんな生き方私には無理です! ちょっと大丈夫です!運命は人を選ぶと信じて、私は私なりの場所でぬるーく頑張ります。うん。とりあえず、ブルーレイで見たのは大正解だったと思い...この感想を読む
男性監督による聖母像のおしつけ
言われてる程よくなかった、というの率直な感想。主人公があまり好きじゃない、というかああいう女性が鼻につく女性は結構いると思う。なんか言いようのない不気味さを感じる。たぶんあの人は大学でも浮いていたのではないか。友人描写がないし。夫に対しても、子どもに対しても、結局自己愛でしか動いてないんじゃないか、と常に思って見ていた。子どもふたりはかわいいです。雪とクラスメイトの男の子のエピソードは好きだな。それにしても、題材を狼人間にしたのは何故だろう?内容も、自然との共存というわけでもなさそうだし。決してつくりが悪い映画ではないんだけれど何故これを作りたかったのかよくわからなかった。
『大丈夫、大丈夫。』
人間の女性とおおかみ男が恋に落ちて、家庭を持つというストーリー。子供と一緒に鑑賞していたのですが、最初のうちはこれは子供向けじゃないのかな?と思ってしまいました。しかし、次第に二人に子供が生まれ、その子供『雪』と『雨』が可愛くて可愛くて。そのあたりからうちの子供たちは映画に集中し始めてました。下の男の子の『雨』が本当に甘えんぼで、お母さんがいつも背中をさすりながら、『大丈夫、大丈夫。』というシーンは多くみられ、最後のシーンで『雨』が自立するときには、この『大丈夫、大丈夫。』とお母さんが背中をさすっていたのを思い出し、とても切なく、涙が溢れました。同じおおかみと人間の子供『雪と雨』は、最後は全く違う道を選び歩んでいく姿は、お母さんの『花』が道を切り開いてあげたからこそある姿だと私は思います。私も同じ親として、『花』のように子供が迷わないよう、支えてあげたいです。この感想を読む
淡々とした気持ちで見ていました。
映画館で観ました。評判がよかったので楽しみにしていたのですが、見終わった後に何も感想がでてこなかった作品です。この監督が描きたかったものはわかりますし、ラストは感動するところなんだろうとは思ったのですが、雨に感情移入ができずに淡々とした気持ちで見ていました。雨がああいう行動に至ったのには理由があったのはわかりますが、それが視聴者に伝わるほどの描写がなく、雨の行動はわがままに思えてしまいます。もう少し師匠と雨の話があれば、雨の行動にも納得してラストの場面も感動したと思うのですが…。雪の話は狼人間がもつ悩みを丁寧に描いていたので、こちらは感情移入できました。
感動しました
一回しか観ていませんがとても感動しました。こどもが可愛らしかったですね。雨は散々甘えて愛情貰って育ってあれじゃ、ちょっと花さん可哀想だなと思いましたが最後のシーンでカッコ良かったのでよしとしますw時折風に乗って聞こえてくる雨の遠吠えに満足して笑ってたけど辛いときでも笑ってればなんとかなる、が花さんだし、笑顔が辛さの我慢にしか見ませんでした。雪はいい子に育ちましたよね。もう感動しまくりでした。お父さんがいない中でよくあんなに苦労して花さんは子供達を育てましたよね。もう途中で涙が出てきましたよ...この物語はとても深くいろいろと感じさせてくれるアニメです。ぜひ皆さんも観てください。
母は強し!
時をかける少女やサマーウォーズなどを手掛けた細田守監督の劇場版オリジナルアニメです。物語は大学生の主人公「花」が恋をした彼が実は日本狼の松商「おおかみおとこ」だった事を打ち明けられ、そんな中で彼との間に授かった狼子供を育てていく話です。子供を授かったのは良いが序盤に早々と彼と死別してしまった場面は驚きを隠せませんでしたし、いきなり、シングルマザーとして狼子供二人を育てて苦労する花の姿は見るに堪えず胸に熱いものがこみ上げてきます。しかし、子育ての大変さの中で花が母として強く頼もしくなっていく姿は必見です。子供たちも人間として生きていくか狼として生きていくか苦渋の選択を迫られ、子供たちがどういった選択するか見所の一つです。
母と子、自然と人間の物語。
おおかみおとこと恋をした花は、おおかみこどもとの間に雨と雪という二人の子どもを授かる。ある日、真相は不明だが、おおかみおとこは、川で亡くなってしまう。その後、ひとりで、おおかみこどもを二人も育てていく。都会にはいられず、田舎に引越し、そこで人や自然と関わりながら、生活していく。強くしっかりした母でありながら、いろいろなことに動揺する姿に胸をうたれる。子どもの自立に伴い、母も成長し、自立していく。多少の突っ込みどころはあるけれど、それを突っ込むような作品でないので問題にもならない。音楽がとてもいい。見終わってすぐ、サウンドトラックを買いに行った。