ルパン三世 お宝返却大作戦!!のあらすじ・作品解説
ルパン三世お宝返却大作戦!!は2003年8月1日に日本テレビ系列の金曜特別ロードショーで放映された作品である。 モンキー・パンチ原作、ルパン三世のTVスペシャルシリーズ第15段で、監督である川越淳氏はルパン三世パートIIIやTVスペシャルの過去の作品で作画、制作に携わっていた経歴を持っており、今作品で満を持して監督になっている。 今作品のお目当てはサグラダファミリアの頂上に埋め込まれているトリックダイヤ、それを盗むべく、ルパンの同業でもあり旧友でもある怪盗マークの遺言の元、盗品の芸術作品を決められた時間内に元あった場所に戻すべくヨーロッパ各地を飛び回りながら、ダイヤに秘められた謎を解いていくというストーリーが描かれている。返却するお宝はマークの趣味が反映されており、少々奇妙なものばかりが選ばれている。 視聴率は22.0%を記録し、歴代では第五位の高さを記録した。後にルパン三世最後の傑作とも評されている。
ルパン三世 お宝返却大作戦!!の評価
ルパン三世 お宝返却大作戦!!の感想
ルパン三世 お宝返却大作戦!!についての考察
安定のルパン三世クオリティー? ルパン三世、お宝返却大作戦は2003年にテレビスペシャルとして放送して、高い視聴率を獲得した作品です。そんな本作品を考察します。ルパン三世の魅力の一つはお約束の流れにあります。それは、ルパン一味が世界の何処かで、また、世界の誰かを相手に大暴れ(基本は泥棒行為)をし、敵と対峙する合間に、ルパン三世を逮捕しようとする銭形警部ともやり合うというものです。そのお約束の流れが今回の作品は少し強調されていたように思いました。と言うのは、いくつかの作品にはルパンと敵役の人間での頭脳戦が強調されるようなものがあり、視聴者も頭を使うような回もあります。それはそれで見応えがある作品も多いです。ただ、本作品はそれとは少し異なり、アクション多めの頭を使わないで、リラックスして目で観て楽しめるものになっています。アクションシーンと銭形警部今作品はルパン三世のいわゆるお約束の流れに忠実で...この感想を読む
泥棒が盗んだモノを返し続ける、ヘンテコなお話
近年のルパン三世のテレビスペシャルでは一番の良作と自信を持ってオススメしたい作品。その理由は「ルパンが盗んだものをひたすら返却する」というコミカルな要素と、好演出なアクションシーンにある。とにかく全体的に楽しめる要素が多い。バトルでのシリアスなシーンや終盤に命を懸けたラブロマンスな場面はあるものの、ストーリーがよくまとまっているので深刻に感じてしまうことは少ない。それ以上に冒頭のチェイスやサクラダファミリアでの攻防が良く動き、店舗もよく面白い。設定面ではトンデモな要素も強いが、それは従来のルパン三世からおなじみな要素。サブタイトルの表示がタイプライター音で打たれる演出など、たぶんにPART IIを意識した要素もうれしい。あえて弱点を言うならば、ゲストヒロインの影がやや薄いくらいだろうか?