火宵の月のあらすじ・作品解説
火宵の月とは、2002年にDVDで発売された一話完結のオリジナルアニメである。 元は、1998年、1999年に一話ずつ、VHSで、発売されたものを、後にDVDとして発売されたものである。 白泉社発行の月刊誌「LaLa」で1995年から2006年まで連載された漫画が原作であり、1998年にはラジオドラマ化もされた。 舞台は鎌倉時代、陰陽師である土御門有匡の前に、火月と名乗る妖が現れ、有匡に好意を告げる。 紅牙族と呼ばれる猫の妖で、伴侶に併せて雌雄が変化する両性体である火月と、陰陽師でありながら人間と妖狐のハーフである有匡の恋愛が主体のストーリである。自らの血を嫌う有匡が始めは妖である火月を相手にしないのだが、様々な困難や敵と対峙するにつれ段々と火月と絆を深めていく。但し、火月の性別が女ではなく、外見も少年のため、通常の男女恋愛での作品というよりBL作品として分類されている。 1998年にはラジオドラマ化され、CDとして発売もされた。
火宵の月の評価
火宵の月の感想
女性向けのBL作品ですね…
一般男性が観るにはキツイ!物語性そのものは陰陽師の戦いであり、見応えのあるアニメ作品だと思います。しかし、主人公の火月(かげつ)は女性キャラクターで良かったと思います。その方が、一般男性目線では抵抗がないアニメ作品に仕上がったのではないでしょうか。そうすることで、男女のラブストーリーという意味合いが強くなり、一般男性目線の抵抗は少ないアニメ作品になったように思います。しかし、火月を愛する相手に合わせることができる両性体とすることで、観ていて一般目線からは複雑な気分にさせられます。しかも、火月は両性体としながらも、外見は男性的に描かれていることで、ボーイズラブ要素を強調する内容になっています。よって、アニメ本編の外見は、男同士の恋愛要素を打ち出したものに映ってしまいます。火月の身体から甘い匂いが漂っても、女の子に見えなくもなくても、気色悪く感じてしまうのは否めないです。今の流行を汲み取っ...この感想を読む