新・北斗の拳のあらすじ・作品解説
新・北斗の拳は劇場版ではなくオリジナルビデオアニメーション(OVA)として第1巻が2003年7月24日、第2巻が2003年10月23日、第3巻が2004年5月28日に発売された。 北斗の拳は原作・武論尊、作画・原哲夫により1983年から1988年まで週刊少年ジャンプに連載された漫画で、テレビアニメ化や劇場版アニメーション化、ゲーム化もされ、社会現象にもなった作品である。 OVA版は1996年12月18日に発売された小説・北斗の拳‐呪縛の街‐をもとに、原作終了後の主人公ケンシロウを描いたオリジナルストーリーとして3DCGが多数使用されている。 物語は西暦200X年、核戦争と放射能汚染で荒れ果てた大地に城塞都市「ラストランド」を築き、独裁者として君臨していたサンガに抵抗する「自由の村」の村人たちはどんどん殺されてゆく。そこに現れたのが北斗神拳の伝承者・ケンシロウで村人を襲うサンガの配下を倒すが、村は壊滅し、奇跡の力で治療する女医サーラがさらわれる。サーラを救うべくラストランドにケンシロウは向かう。
新・北斗の拳の評価
新・北斗の拳の感想
弱くなったケンシロウ!?
冒頭のエピローグテレビ放送された「北斗の拳」では、有名なナレーションがあります。「199X年、地球は核の炎に包まれた。しかし人類は死滅してはいなかった」で知られる有名な冒頭部分が、「新・北斗の拳」では被爆被害を克明に描写されています。何故ここまで克明に描くのか理解できない部分でしたが、OVA本編を観て納得できました。最初に観た印象は、原爆被害を描いた「はだしのゲン」を思い浮かべました。そして、「北斗の拳」というアニメ作品に求めているのは、そういうことじゃない、という印象が強かったです。しかし、改めて考えてみると、「水」という存在の貴重さを強調したかったのでしょう。「水」という存在が、生きていく上で必要不可欠なものとして描かれていました。そして、豊かさや権力の象徴としても描かれていたように思います。「新・北斗の拳」の物語内容において、その根幹にあるものは「水」の存在なのではないでしょうか...この感想を読む