機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線のあらすじ・作品解説
機動戦士ガンダムMSイグルー2重力戦線とは、2008年から2009年に制作された(3話)アニメ作品ガンダムシリーズの一つである。 監督は今西隆志、制作はサンライズである。前作の機動戦士ガンダムMSイグルー(全6話)と同様にフル3Dアニメとなっており、またガンダム作品シリーズではあるが、ガンダムの名のつくモビルスーツは出てこない。3D作品の例に漏れず、ハイディティールのメカや戦闘シーンの重量感やキャラクターの表情等、見所は多く存在する。 前作の機動戦士ガンダムMSイグルーではジオン側視点の作品であったのに対し、この作品は連邦側視点となっている。また前作と違い、一貫した主人公は存在せず、唯一全話で出てくるのは死神のみである。ラストシーンも全話通して、各話の主人公が死神に見つめられながら、予期せぬ事実に直面し、希望を絶たれた形で非業の死を遂げるという、戦場の残虐性、非情さが強調されているのが特徴的な作品である。
機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線の評価
機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線の感想
IGLOOシリーズ連邦編! 本作は何を訴えたか?
IGLOO2はファンタジー? MS IGLOO2である。第一期:一年戦争秘録、第二期:黙示録0079とジオン公国側の人々を中心に描いたが、本作では地球連邦軍からの目線で、地球圏の話を書いている。舞台を地上にしたことで、第一期のリアルな戦場モノに寄せているようだが、見ていくほどに違ったテイストが効いていることがわかる。名もなき兵士たち(便宜上名前はあるが)たちの戦い、戦場の悲哀はたっぷりと描いているが、ガンダムというよりは松本零士の戦場ロマンシリーズを思わせる、男のロマンとか死神というファンタジックな要素も絡んでいるのだ。第一話では死に魅入られた古参兵、という比喩表現として美しい女性の姿の死神を描いているのか、と思ったが、二話ではスラー軍曹がヤンデル中尉の背後の死神をビジョンとして見ている。まあ100歩譲ってそこまでもイメージシーンと言えなくはない。しかし、第3話では死神が実在していな...この感想を読む