東京タラレバ娘の感想一覧
漫画「東京タラレバ娘」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
女性の本音が詰まった漫画
女の本音、世代関係なく共感できることが多い!タラレバ娘三人が居酒屋でギャーギャーと文句を言いながら吞み明かす!三人とも全く違う仕事をしているけれど、言うことは同じ。20歳に入ってから、友人もみんな就活が終わった頃なんとなく寂しい気持ちがしたけれどタラレバ娘みたいに集まっては同じことでギャーギャー騒いでもう五年近く経ちますがこの主人公3人も学生時代から仲が良くて、最初の方はおしゃれなバーやカフェで集まっていてその後どんどん居酒屋、小料理屋、頼むおつまみもアヒージョのようなおしゃれなおつまみではなくエイヒレなどの渋いおつまみに。全く同じ経過をたどっていて、私たちだけじゃなかったんだ笑と、面白くて30代女性の話なのに年下の私でも、わかるわかる!と言いたくなりました。気づいたら「タラレバ」ばっかり言っていたこの漫画のメインである、「あの時あれをしてたら、こうしてれば」を意外と自分も言ってることに...この感想を読む
アラサー独身女からすると、ある意味人生の指南書
東村アキコ先生を師匠と呼びたい自分が学生の時から人気漫画家であった東村アキコ先生だが、自分がアラサーになった今、痛烈な作品を世に出してくれた。アラサー独身女からすると、日常のあるあるが溢れかえっているので、親近感が沸きまくりだが、なんかもう、親近感を覚えた時点で、KEYに怒られている気分になる。今まで、自分たちが仲間同士で盛り上がっている内容を客観的に見ると、ものすごく失礼だし、なんだか、倫子達に親近感覚えた自分は、結婚できないのは、出会いうんぬん、自分の性格、行動だな、とあらためて痛感する・・・( ;∀;)この漫画は、タダモノデハナイ。漫画というより、人生の指南書。KEYの喝!を素直に受け止め、女子の歳でもなくなってきたし、女子会やめて、穏やかに男子を交えてお食事会でもしましょ!…て、それが出来てりゃ、こんな年まで独身やってねー!愚痴りあってなきゃ、やってけなかったりするんだよ…つらいんだよね…...この感想を読む
大人になればなるほど逃げ道は必要である。
アラサーという言葉も逃げ道のひとつであるメモ:今、実写化で注目を集めている東京タラレバ娘。埼玉の川越市で生まれ育った女子(とは言い難い)3人組の恋愛や仕事での紆余曲折を描いたマンガである。自称アラサーの3人が毎晩のように繰り広げる女子会。会話の中身や口調など、本当によく描かれていると思う。とにかくお酒の飲みっぷりがいい!わたしも缶ビール片手に読み進めたのだが、シラフでは読んでいられない。今年27歳のわたしももうアラサーの一員なのだが、読んでいるとグサグサと胸に突き刺さる言葉がたくさんあるのだ。『20代あっという間に過ぎていったが、30代はその倍速で坂を転げ落ちるように過ぎていく』と。あるディレクターの女性が言っていたのを聞いて、主人公の倫子は驚愕。私たちにはもう時間がないのだと思い知らされる。わたしも同じく驚愕した。これから先、そんな恐ろしい時間の流れが待ち受けているとは。そしてKEYというイケメン...この感想を読む
ホラーであり真実のお話
これはホラーだよ(確信) 東村アキコは恐ろしいものをこの世に生み出してしまいました。この世に生まれて30年余年。守りに入りまくっているアラサー女たちだったが、彼女たちの理想――タラレバを切って捨てる若い男・KEYの登場により、人生の危機を迎える――いや、“迎えていた”ことに気づかされる。ようやく自分たちの立場に気づいた親友三人の、己のプライドと、人生と、結婚願望との板挟みにあいながら、自分なりの幸せを見つけるための奮闘記。そんな風に筆者は『東京タラレバ娘(以下、タラレバ)』を解釈しているが、はっきりいってこの漫画はホラーだ。もともと東村アキコは“ぶっちゃけ”漫画の申し子である。誰もが突かなかった痛い思い出や痛い立場をコミカルかつセンセーショナルに描き、世の話題をかっさらう。だが、これは本当に思い当たる節がある人間からすれば、KEYの指摘はセンセーショナルどころではない。たぶん、アラサー...この感想を読む