深夜食堂のあらすじ・作品解説
深夜食堂は安倍夜郎原作のコミックスで、2015年「ビッグコミックオリジナル」で連載中の漫画が原作のドラマです。ジャンルはグルメ。第一期は2009年放送が開始されました。 ドラマの舞台となるのは新宿の裏路地にある食堂で、この食堂深夜0時から朝の7時まで営業していることから常連たちには「深夜食堂」と呼ばれています。(本当の名前は不詳。のれんには「めしや」とだけ書かれている)この食堂に来るお客たちは自分の好きなものを勝手に注文する事が多く、そんな注文にもオヤジさんは店にある材料でリクエストに答え料理を提供していきます。その際お客のその料理にまつわる「ちょっとイイ話」「せつない昔話」が語られ、深夜の静かな(店内はざわついている事もあり)新宿で語られる人間模様が味となり、更に深夜帯のお腹の空く時間の飯テロ番組として人気の作品です。 2014年には第三期として第二十話から第三十話まで放送され、2015年には映画化され公開されました。
深夜食堂の評価
深夜食堂の感想
自分は深夜食堂でなにを注文するのだろうか
配役の魅力このドラマは、安部夜郎による漫画をドラマ化したものである。漫画が魅力的だと、ドラマでそのイメージを壊さないようにするのは難しいことだと思うが、このドラマの魅力は、その世界観を壊さない、みごとな「配役」にあると感じる。特にマスター役の小林薫がいい。作務衣と前掛けで厨房に立つ後ろ姿、カウンターのテーブルを無心に拭く姿、シャイな笑顔で「いらしゃい」とかける姿。一話簡潔ドラマなので、かならずこれらのシーンが出てくるのだが、このシーンを見ると、ああ、今夜も、深夜食堂を見ているのだな、と思うと同時に、自分が、今夜も深夜食堂にやってきた、と錯覚するような気分になってしまう。いつもあるべきところに、あるべきものがある安心感、そんなマスターの存在感を見事に出している、小林薫の言葉少ないながらの渋い演技が、このドラマの何とのいえないいい味を醸し出しているのである。また、店にやってくる客の配役もい...この感想を読む
めしやに行きたい。
「深夜」の「食堂」ならではの出来事深夜の公園でも無く、昼間の食堂でも無い。深夜に営業する食堂「めしや」だからこそ集まる人々、起こる出来事が非常にリアルに描かれている。その1人1人、ひとつひとつの出来事に小林薫さん演じるマスターが向き合う。その姿は不器用で口数も少ない、どちらかというとぶっきらぼうだけど温もりが滲み出ていて温かい。まるで、マスターが出すめしやのメニューそのものだと感じる。初めて観たときは単調なストーリーだと思ったが、その中に味わい深い隠し味が沢山あると次第に強く感じた。隣りの席の家族常連も、顔馴染みも、初めての客も、関係なく皆が家族の様に過ごす。特に話はしなくとも、ぴったり肩が腕がくっついてしまいそうな狭い店内が家族の関係のよう。みんなその距離も求めてやってきているようにも感じる。飾らないメニュー深夜食堂といえば、毎回出てくる一品のキーポイントとなるメニュー。どれも庶民的で...この感想を読む
人生がつまらなくなったときに観ます
私は主婦で毎日毎日同じ時間に起きて同じようなことをして寝ると言う生活をもう何十年もしています。子供ができてからはさらに拍車がかかりハンコで押したような毎日です。あまりに同じ過ぎてよくわからないけど嫌気がさすことがあるのですが、そんな気分になったときに深夜食堂を借りてみるのです。深夜食堂とは夜の12時から開店して朝に閉店するお店で、お客が食べたいものを注文するとだいたい出してくれます。現実にはなんでも置いてある店なんてありえないのだろうけど、毎回テーマの食べ物があってそれにまつわる物語が1つ出来上がります。私がいつも眠っている時間にお店にやってくるお客、どんな過去をもっていて現在どんなことを思ってお店にきているのか、自分とまったく違う人生を送っている人たちに興味があるというかそういう人生も少しだけ味わってみたいという好奇心というかそんな気持ちで観ています。ヤクザやOL、会社員警察官おかま...この感想を読む