マンハッタンラブストーリーのあらすじ・作品解説
マンハッタンラブストーリーは2003年10月9日から同年12月18日にかけてTBS系列木曜22時に放送されていた日本のテレビドラマである。主演はTOKIOの松岡昌宏で共演には小泉今日子、及川光博、森下愛子、松尾スズキ、YOUらが出演していた。 脚本は宮藤官九郎、プロデュースは磯山晶の組み合わせは同じくTBS系列で放送されていた『池袋ウエストゲートパーク』・『木更津キャッツアイ』のコンビの作品であり開始当初から話題となっていた。 物語は松岡演じるテレビ局の近くで営業する喫茶店「純喫茶マンハッタン」の店長とその店長の周りに集まる一癖も二癖もある店員や常連客との出会いで繰り広げるラブストーリーを描いている。また松岡演じる純喫茶マンハッタンの店長は名前も不明で、ほとんど喋らず心の声のみという演出が特色である。 第39回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど視聴者から評価されるも平均視聴率は7.2%と視聴率面では振るわなかった。
マンハッタンラブストーリーの評価
マンハッタンラブストーリーの感想
宮藤官九郎と小泉今日子の共存
宮藤官九郎と磯山晶の三作目宮藤官九郎と磯山晶が組むのもこれで三作目となった。思えば前二作の「池袋ウエストゲートパーク」と「木更津キャッツアイ」があまりに偉大すぎたことで、マンハッタンラブストーリーの知名度はそこまで高くならなかったのではないかという気がする。前二作が良かったことはもちろん否定できず、宮藤官九郎という天才が脚本を描き、当時はそれほど知られていない若手の俳優を主役に置き、脇役は個性的で退屈しない、ストーリーも現代的で基本的にはコメディでありながら社会的な要素や問題も要所要所でシリアスを演出する。そういったことでいうとマンハッタンラブストーリーは刺激が少ないかもしれない。ストーリーにメッセージ性は全くと言っていいほどない気がするし、派手な展開もない。何だかつらつらと欠点を並べたような形になってしまったが（笑）、言いたいのはそこではなく、それでもこの作品は面白い、ということだ。...この感想を読む
BSイレギュラーズ
複雑なラブストーリー
宮藤官九郎さんの、新しい作風宮藤官九郎さん脚本の作品は、「ピンポン」や「池袋ウエストゲートパーク」、「木更津キャッツアイ」など、若者が活躍するような、青春群像劇が多かったと思います。そのイメージとは真逆の、大人のラブストーリーをテーマとしたのが、この「マンハッタンラブストーリー」です。それまでの作品では、若者言葉が飛び交う騒がしい作風だったと思います。しかし、このマンハッタンラブストーリーでは、そういった実績を捨てて、年齢の高いキャラクターを多く出しながらも、しっかりと笑える脚本作りをしていると思います。また、ラブストーリーという、ともすると緩急をつけるのが難しいテーマにもチャレンジしていると思います。そのおかげで、マンハッタンラブストーリーは、これまでティーンや若者層に支持のあった宮藤官九郎さんのファン層を広げた作品になったと思います。また、各キャストにも意外性のあるキャラクターを当...この感想を読む
nao
クドカン作品で一番のお気に入り！
いまや超人気脚本家、宮藤官九郎さん脚本のドラマです。宮藤官九郎さんのドラマの中では若干マイナーな気がしますが、私はこれが一番好き！クドカンドラマ特有のテンポの良さ、ボケとツッコミの応酬…などは期待以上。それに加えてキャストも最高。特に小泉今日子さんの緩急自在な演技には毎回釘付けになります。妄想力豊かな恋する乙女になったかと思うと、次の瞬間には女でも惚れそうな男らしさを見せたり。小泉今日子さんがこんな役をできる女優さんだとは知りませんでしたが、少しでも見ると「この役をできるのはこの人しかいない」と思えます。ストーリーの展開も面白い。大まかに言うと、登場する男女が常にみんな片思い状態。AさんがBさんを好きで、BさんはCさんを好きで、CさんはDさん…と、思いは常に一方通行。三角関係、四角関係くらいなら他のドラマでもよくあるけど、ここまで複数の一方通行は他にない。しかもその中でもそれぞれの登場人物の...この感想を読む
まにた
