震える牛のあらすじ・作品解説
震える牛は2013年6月16日から7月14日にかけてWOWOWプライムにて放送された、食品偽装・狂牛病・大企業の隠蔽をテーマに圧倒的なリアリティのある社会派サスペンスドラマである。 同題名の相場英雄の原作「震える牛」を連続ドラマ化し、監督:鈴木浩介・権野元、脚本:篠崎絵理子、音楽:羽岡佳が担当している。 「あなたが食べているその食品は、本当に安全なのか…。」食品問題に着眼した物語で、警視庁捜査一課・継続捜査班の田川信一が「中野駅前居酒屋強盗殺人事件」に疑問を抱いたところから物語は始まる…。 主演の、事件を追う刑事を演じるのは、「下町ロケット」での演技が好評であった三上博史が演じている。他のキャストには、吹石一恵・小林薫・平山浩行・木村文乃・温水洋一・遠藤要・田中幸太朗らを起用している。 2014年1月8日にDVDが3枚組でリリースされ、映像特典としてメイキング・舞台挨拶・スポットが収録されている。
震える牛の評価
震える牛の感想
食品偽装問題をテーマに、自分たちの日常を改めて意識させてもらえる作品
「食」に見る私たちの現代社会昨今、食品偽装問題は私たちの生活の中で最早日常と言ってよいほど、身近な問題となっている気がする。ただ私は、食品偽装問題を取り上げたドラマを見たのはこの作品が初めてだった。WOWWOWの連続ドラマWは社会問題を鋭く描く作品が多く、個人的にも大好きでよく見るのだけどこの作品も、ここまでリアルに描くとは・・・と、少々驚いた。「食」という分野は、かなりデリケートだな、と常々思う。私たちの生命に直結しているがゆえ、個々人の思想や習慣、環境、体質、生き方などで見解は様々で、何が良いとか悪いとか、一概にはまったく言えないことだと思うからだ。ただ、現代の私たちの生活の「食」の在り方として自分が口にするものの大半が、どうやって加工されて、どういう経緯で届けられているのか、そのプロセスがほとんど見えない、ということは言える。自分自身の命を作っているものの中身を、ほとんど知らずに口にして...この感想を読む