銭の戦争のあらすじ・作品解説
銭の戦争は2015年1月~3月にかけてKTVで作成されたテレビドラマである。原作は韓国のテレビドラマであるが、舞台を東京の消費者金融に置き換えている。 主演は草なぎ剛でヒロインは大島優子で、平均視聴率は13.4%、最高視聴率は15.4%であった。 草なぎ剛演じる白石富生は優秀な証券マンで、令嬢の婚約者もおり将来はバラ色であったが、実家で工場を経営する父が資金繰りに失敗し自殺をしてしまったことで人生が大きく変わり、ホームレスにまで転落してしまう。そこでの出会いから金貸しとしての才覚が目覚め、失った人生を金で買い戻すために、消費者金融で人生を再起させるのであった。しかし、父の死は自殺ではなく、消費者金融に追い込まれたことによる死であったことがわかり、その首謀者である自社の社長への復讐が人生の目的になっていく。金への執着心が誰よりも強い社長の不正をあばき、全財産を失わせることで復讐の目的を果たした富生であったが、自分自身も金に執着する醜い人間になっているのであった。
銭の戦争の評価
銭の戦争の感想
実は愛が溢れている
2015年の冬ドラマ。フジテレビ系、火曜10時~放送主演は草彅剛恋人との婚約も決まっていた大手証券会社のエリートサラリーマンがある日突然すべてを失い、借金まみれのホームレスに。そこから立ち上がっていく物語。かなり快感なドラマだ。善悪云々ではなく、「正しい」か「間違っている」かではなく「こういうセリフが聞きたかった!」というものが毎回ありとにかく痛快。コミカルさもありストレス解消にもってこい。冷酷冷淡なやり方をする主人公だが、草彅剛独特のやさしさが加わり、人間味あるキャラクターとなっているように思う。脇を固める役者もいい。大杉連(紺野役)の、優しい気持ちでまじめに日々を送り、草彅剛(冨生)に手を差し伸べる姿はとても人間味あふれている。大島優子(未央役)の可愛さも際立つ。父親役である大杉連との掛け合いもなかなかなもの。このドラマのいいところは、ストーリーや登場人物の心情を追っているうちに、ところ...この感想を読む
おもしろいけども、、、
まず、序盤。後輩の吐いたゲロを飲もうとするシーンは不快だった。金に捨てられた男を演出する気持ちは分かるが、せめてツバを手に吐いて舐めさせるだの、まだマシな表現はあったのではないかと思う。ストーリーとしては、全体的に面白かった。赤松(渡部篤郎)のキャラもすごくハマっていたし、大島優子の素人感丸出しの演技も、草彅の数字に強く頭の良さそうな男の演技もすごく頭の中に残った。ただし、オチがどうも納得いかなかった。最終的に親父の仇でもあった赤松を追い詰めて逆転大勝利になったものの、そこで喜ばずなぜかなんともいえない表情になっているのは頂けなかった。あそこまでやっておいて、成功したら、やるのではなかったという後悔を演出したのであろう。だが、このドラマは銭の「戦争」。戦争である。戦争には勝者と敗者がいて、勝者は完全に喜び、敗者は砕け散るものだ。人間味を描いたのかもしれないが、中盤の金に溺れたクソ野郎男の...この感想を読む