僕のいた時間の感想一覧
ドラマ「僕のいた時間」についての感想が5件掲載中です。実際にドラマを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
三浦春馬主演ドラマ『僕のいた時間』を見終わって
三浦春馬さんが話を持ち掛けて完成したドラマ『僕のいた時間』は三浦さんがドラマ『ラスト・シンデレラ』を撮影中に、命を題材にしたものをやりたいと提案して製作されたドラマだそうです。難病のALSを発症した澤田拓人(三浦春馬さん)が病気を受け入れながらも苦しみ、戦いながら恋人・本郷恵(多部未華子さん)の助けを借りながら前に進んで行く物語です。そしてドラマを見るものが生きるという事はどういう事なのかを考えさせられる物語です。病気と闘う役柄は天下一品の三浦春馬さんALSは筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)という難病で日本には約8,300人の患者がいるそうです。徐々に筋肉が動かなくなる病気なので最終的には呼吸するのも困難になって死に至るとか・・・。想像するだけで恐ろしい病気ですが三浦さんがドキュメンタリー番組を見てALS患者の役を希望したと話されています。三浦さんは命をテーマにした作品に...この感想を読む
切なくなる
今の日本をリアルに描いているちょうどこのドラマをやっていた時期って就職が難しくなっているっていう現状があったからそれをドラマでも反映させていて何十、何百も会社の面接を受けていても受からないっていう現実から逃げるために自殺を選んでしまったっていう悲しい人が一話目から出ちゃうんですもん・・・。世知辛い世の中を風刺しているっていうかなんていうか・・・そんなのを見ちゃうと現実はそんなに甘いものじゃないんだっていうことがよくわかりますよね。最近のドラマには珍しくそういうのをリアルに描いているなっていうのが印象深かった作品ですね。まるでドキュメンタリーを見ているかのよう今までのドラマでこんなに切なくなるっていうか私自体が今までこういう病気と闘う人の話を見るのが24時間テレビのチャリティードラマとか映画とかそれこそドキュメンタリーくらいでしか見たことなかったので、ドラマで見るっていうのはなかなか新鮮で...この感想を読む
生きていくこととは。命の大切さを切実に訴える
生きていくその時間が、「命」となる「僕のいた時間」。まさに生きていくこととはこのことなのだなと感じた。楽しいこともあるけど、つらいこともあるし挫折も経験する。だけどその中で人は親、兄弟に始まり、たくさんの人と出会い、その時間をつむいでいく。生きていることにたとえ絶望しても、人とのつながりは絶対で、そこに自分が存在した意義を感じることができる。普段の生活で、このようなことはなかなか考えられるものではないだろう。毎日を何気なく生きていて、ただ目の前にあるものを必死になって取り組んでいる。そうしてそれぞれがそれぞれに貴重な時間を過ごしている。もし、そこで病気になったらどうだろうか。生きていくこと自体に困難が生じたら?生きていることを、真剣に考えるようになることと思う。このドラマは、日々を生きる主人公がALSを宣告され、生きていくというのは何か、何をすべきかと、命と向き合う大切さを教えてくれる。自...この感想を読む
病名が。
筋肉が落ちていき、ついには動けなくなるという病気。ここのところ、ドラマやドキュメンタリー、映画などで広く取り上げられています。この病気はいつ誰が起こるかわからない…明日は我が身…まさか自分が…そんな怖さと、病気にかかった人やまわりの人の苦しみや葛藤が描かれています。私もこのドラマや以前に読んだ本により病気を知っていて、それから友人の父親もこの病気になってしまったことを知りました。友人もこのドラマを見ていると話していたのでどんな気持ちで見ているのであろうと思うと心が痛かったですが、決してマイナスのことばかりが描かれているわけでなく、苦しみや葛藤の中、自分の生きがいを持って前向きに生きていくこのストーリー。同じような病気で悩んでいる人に向けたメッセージでもあるのではないでしょうか。病気や障がいを持っている人、お年寄り…こういった福祉について若者がもっと考えなければいけない時代だと思います。...この感想を読む
自分の死を少しでも悟った時どう行動するのか
大学卒業間近のごくごく普通の男の子に、ある日突然訪れた「筋萎縮性側索硬化症(ASL)」という病気。人口10万人あたり約1~2.5人がかかると言われている難病指定されている病気ですが、症状が進行しても意識はしっかりあるところにこの病気の精神的辛さがあると思います。進行する病に、心身共にもボロボロになっていく様を、主演の三浦春馬が見事に演じています。画期的な治療法がない難病と向き合う中で、拓人はその時々の目標を決め、自らの力でそれを実現していく姿には感銘を受けます。もし自分が拓人の立場だったらと考えたら、拓人ほど強く居れる自信がありません。回を重ねる毎に、涙なしでは見られなくなってしまいました。拓人の難病は病が進行する一方で、これまでバラバラだった家族の関係、そして会社までも変えて行きます。人間誰しも、大切なものは失ってから気づくことが多いです。ドラマ中に出てくる、担当医師の「拓人君は一日一...この感想を読む