わたしを離さないでの評価
わたしを離さないでの感想
ドラマ『私を離さないで』を見終わって
綾瀬はるかさんと三浦春馬さんを見たくて綾瀬さんと三浦さんが好きなので2人の共演が嬉しくて見始めました。水川あさみさんとの三角関係が中心の恋愛ドラマかな?と軽い気持ちで見始めたドラマでしたが良い意味で完全に裏切られました。ドラマは3人が幼い頃から過ごした陽光学苑という学校と寄宿舎を兼ね備えた場所から始まります。幼い頃からの力関係やお互いへの思いなどが、成長した3人の関係に大きく影響してくるので、上手く表現できていたように思います。そして陽光学苑校長(麻生祐未)から「貴方たちは普通の子供では有りません。特別な使命を持った天使です。」と告げられたときの子供達の表情が、今まで漠然と感じていた不安が誇りに変化したように感じられ、子供からの教育は大きい意味を持つと思いました。外の世界を見たくて塀の外に出て行った少年達の運命陽光学苑という世界しか知らない少年達が狭い塀の中だけでは満足せずに外の世界に...この感想を読む
命について考えさせられる
閉鎖的な幼少時代誰かの命の為に、臓器提供という使命を生れながらにして持っているが、本人達はまだそれに気づいていない。切なくなる幼少期の描写。外界との関わりを遮断された施設で暮らしているシーンは、映画「エコール」「ミネハハ」を思い出させた。広樹と聖人が施設から抜け出そうとして失踪するシーンも、エコールでのローラが脱走を試みるシーンと似ていた。作中での目的は違うが、社会の、大人の需要の為に人権を無視され、命を操作される点がとても似ていると感じた。救いようのない絶望感コテージに移り、更に人間関係に悩む「提供者」たち。それぞれが親や社会から与えられなかった愛に飢えているように見えた。短い人生の中で、自分を必要としてくれる人にすがり、臓器提供以外の価値を自身に見出そうとしていた。そもそもが臓器提供を目的に生み出され、健康な臓器を提供する為に大切に育てられてきた彼らには、まともに生きる術がない。夢...この感想を読む
自分の中ではドラマ史上最優良作。芯の部分を根こそぎ揺さぶられた。
大好きなこの作品について、レビューできる機会を持てたことに、心から喜んでおります。自分の中では、今まで見てきたドラマ史上、1・2を争う名作、影響を受けた作品です。このドラマを見て感じたこと、考えたこと、自分が変わったことなど、お伝えさせていただきます。 決して他人事ではない、命の有限さこのドラマの感想で、よく「重い、見てて面白くない、不快、暗い」などという感想を多く見かけましたが、それは恭子たちのような、提供の義務があるクローン人間たちと、自分たちとが全く違うところ、存在であると思っているから出る言葉なのかと思います。あと、他者の役に立つために命を捧げる生き方と、たくさんの捧げられた命(犠牲)を足元に置きながら生きていくことと、どちらのほうが幸せか、というような意見もお見掛けしました。わたしたちの多くが、理論的には当然知っているけど、理解していない、実感していない大きなことのひとつが「自...この感想を読む