僕と彼女と彼女の生きる道のあらすじ・作品解説
僕と彼女と彼女の生きる道は、2004年1月6日から3月23日にかけフジテレビ系にて火曜22時枠で放送された日本のテレビドラマである。橋部敦子が脚本を手掛けた「僕シリーズ」と呼ばれる人気3部作の2作目にあたる。平均視聴率20.8%、最高視聴率27.1%を記録し3部作の中でも大ヒット作である。 SMAPの草なぎ剛が演じる主人公小柳徹朗は、家庭のことには全く関心を持たず仕事一筋で生きてきた。ある日突然妻から離婚を切り出され、美山加恋演じる幼い一人娘の小山凛と二人で暮らすことになった徹朗が、戸惑い苦しみながら小雪が演じる凛の家庭教師ゆらや周囲との交流の中で次第に娘を愛する優しい父親へと変わってゆく様々な「絆」を描いた物語である。 「&G」ことSMAPの稲垣吾郎がソロで担当した主題歌「Wonderful Life」も話題となった。 2004年9月18日にはプレミアムステージ企画で徹朗と凛の半年後を描いた「僕と彼女と彼女の生きる道スペシャル」が放送された。
僕と彼女と彼女の生きる道の評価
僕と彼女と彼女の生きる道の感想
他人事とは思えなかった
本当の親子のよう主人公である小柳徹郎役の草彅剛さんと1人娘役の美山加恋ちゃんはまるで本物の親子のようでした。特に笑った時の目元なんてそっくりで、以前にテレビで見た密着取材でも草彅さんが加恋ちゃんを気遣っている様子が微笑ましかったです。草彅さんはSMAPとしても数多くの作品に出演されていて、演技力はよく知っていたのですが、こんな風に冷徹な夫を演じるのかと感心しました。当初の感じは本当に最低な夫でしたものね。そして、美山加恋ちゃんは「はいっ」という返事がとても可愛らしく、演技はまだそんなに上手という印象はありませんでしたが、逆にドラマをリアルにしてくれた気がします。両親の間で揺れ動く子供の気持ちがすごく伝わって来ました。徹郎の妻である可菜子役のりょうさんは、正直少し意外でした。あんまり耐える奥さんというイメージがなかったからです。どちらかというと、仕事が出来るキャリアウーマンという感じだったので...この感想を読む
心温まるドラマ
父と子のきずな母親が突然家を出てしまったその後からドラマが始まる。主人公銀行員の徹朗演じるのが草彅剛、娘りん役を演じたのが美山加恋である。徹朗は元々仕事一筋で家庭に全くの無関心であったが、母親が家を出た後、娘りんとの交流を経て、良い父親へと変化していく。この過程が心温まり、時には涙を誘う。その娘も親の変化や、両親が元に戻らないことを子供ながら、いや子供だからこそ敏感に察知しており、それでも甘えたくなってしまう幼さながらの「心」も持ち合わせているのが尚、人々の心に深く突き刺さったものだと考えられる。親子を支える周りの協力出て行った妻の母親(姑)や、りんの家庭教師、徹朗の職場の関係者、りんの学校の先生など、周りとの関わりもしっかりと地に足をつけて描かれている。特に家庭教師の助言や、包容力が人々の心を軟化させる重要な役割を担っている。家庭教師は常に娘りんの味方であり、彼女の気持ちを近くにいるか...この感想を読む
丁寧に描かれた物語
2004年フジテレビ系火曜22時枠「僕シリーズ三部作」の第二作目主演はスマップ草彅剛。初の父親役に挑んだ。娘役の美山加恋は今作で注目を集めた。家庭に無関心で仕事一筋で生きる小栁徹郎。ある日彼に愛想をつかした妻が、幼い娘を置いて家を出ていった。娘と二人残された徹郎は、自分の子どもをどう扱っていいかわからず戸惑う。そこに娘の凛の家庭教師である北島ゆらが現れるが…。繊細で丁寧な心理描写と静かな風景がマッチし、しっとりとした雰囲気を持ちながらもか、現実の厳しさをおろそかにせずに描いているドラマだといえる。見どころは主人公徹郎が、回を追うごとに気持ちが変化していくところだ。娘との関係が変わっていく様子はいとおしく、暖かい気持ちにさせられる。主人公徹郎役の草彅剛の感情表現が絶妙だ。娘をいとおしく思う気持ち、幼い娘にイライラする気持ち…すべてがリアルで説得力がある。娘役の美山加恋は、自然な演技がいい...この感想を読む
僕と彼女と彼女の生きる道の登場キャラクター
小柳徹朗
年齢(作品時):30歳 性別:男性 所属:みどり銀行東兜町支店法人営業部勤務 特徴:仕事にしか興味がなく、家庭のことなど全く無関心な銀行員。 物語上での目的:ある日妻の可奈子が離婚を切り出し、娘の凛を残して突然家を出て行ってしまう。最初は理由もわからず、娘を押し付けられたことに対してもそれまでと同...