シルバー仮面のあらすじ・作品解説
TBSで1971年11月28日から1972年1月30日にかけて放送された特撮テレビドラマである。チグリス星人によって殺された春日博士の5人の子供たちが博士が設計した光子ロケットを完成させるため敵と戦いながら旅をするストーリーである。主人公であり、シルバー仮面に変身する次男の春日光二を柴俊夫が演じた。なお、末娘の春日はるかを演じていた松尾ジーナは第8話で降板している。 小学校高学年~中高生をメインターゲットとしていたこともあり、他の特撮ヒーロードラマと比較するとよりリアルかつシリアスなドラマが描かれていたのが特徴である。主人公もこれといった特殊能力は持っていなかった。 裏番組である「ミラーマン」との視聴率競争で苦境に立たされたことから大胆な路線変更が行われ、本作は第11話で終了し、第12話からは巨大ヒーロー路線の「シルバー仮面ジャイアント」として放送されることとなった。 2006年に12月23日にリメイク作品である「シルバー假面」が劇場公開されている。
シルバー仮面の評価
シルバー仮面の感想
一粒で2度おいしい! 異色の地味作品から正統派明るいヒーローモノ
異色の地味さで後世に残る第一部!本作は第10話までは非常に地味な仕上がりになっている。シルバー仮面は人間サイズであり(ヒーローものではこれを等身大と呼ぶ。等身大という言葉は今日では歌の歌詞などで「自分らしく」とか「無理をしない」といった意味で用いられることが多いがこの当時はほぼ特撮用語として使われていた。)1971年に放送された本作、同年に放送されたのはスペクトルマン、帰ってきたウルトラマン、仮面ライダー、ミラーマンと後世に名を遺す名作ばかり。シルバー仮面も今このようにレビューの対象になっているので、その一角を立派に構成したと言って良いだろう。66年に始まったウルトラQに端を発した怪獣ブームが、マグマ大使、ウルトラマン、ウルトラセブンなどを生み出していったん沈静化し、恐らく制作各社は次のターゲットに狙いを定めていた頃だ。本作の前年の特撮ヒーローものはウルトラファイトの僅か1本、ところが...この感想を読む
シルバー仮面の登場キャラクター
春日光一
よみがな:かすが こういち 年齢(作品時):26歳 血液型:A型 性別:男 性格:弟妹たちに対して時には厳しく接し、時には優しく見守るなど、彼らを大事に思う人情的な一面がある。 特徴:どんな状況下でも、冷静な判断力を失わない。 職業:優秀なロケット工学者 父:科学者・春日勝一郎博士 武器:白光銃 続柄:長男
春日光三
よみがな:かすが こうぞう 年齢(作品時):20歳 血液型:A型 性別:男 所属:大学生 特徴:猪突猛進な熱血漢で、たびたび無茶しては窮地を招く。宇宙人に殺された父を尊敬するあまり、すべての宇宙人を敵と見なして激しく憎んでいる。 特技:空手とナイフ投げ 物語上での目的:宇宙人に殺された父の研究を引き継いで...
春日ひとみ
よみがな:かすが ひとみ 年齢(作品時):21歳 血液型:A型 性別:女 所属:大学医学部に籍を置く女医の卵 特徴:母親代わりとして兄弟妹の面倒を見ており、後に光二とともにリカの面倒も見ることになる。 物語上での目的:宇宙人に殺された父の研究を引き継いでロケットを完成させ、地球を宇宙人の手から守るのが悲...