狼と香辛料の感想一覧
アニメ「狼と香辛料」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ファンタジーなのは狼だけ
商人と経済というファンタジーアニメまず、この「狼と香辛料」の大きな特徴は?と問われれば「商人の話」と言えます。経済というと非常に複雑であり、歴史があり、そして学問の一ジャンルとして確立するほどの奥の深いものが主軸となっています。この物語を位置づけるなら間違いなくファンタジーアニメですが、剣や魔法は出てきません。主人公は商人であり、商人の習わしや掟にそって利益を得るという立場にあるのが特徴と言えるでしょう。貨幣、為替、流通、など現代でも通用する単語が出ますが、非常にわかりやすくシンプルな内容として描かれている事が、専門の知識がなくても楽しめる部分です。中世ヨーロッパが舞台ということですが、やはり完全なファンタジーフィクションであるため、多少シンプルに描かれていますが、大学等で経済学を学ぶ者たちが、歴史の一環として習うだろう当時の流通を物語として得られるのは素人にとっても非常に興味深いです...この感想を読む
狼と香辛料、紹介
この狼と香辛料はタイトルの通り、ヒロインが狼の少女であることから物語は始まります。その少女は故郷に帰るために行商人のロレンスと共に、商売をしながら故郷に帰っていくというお話です。この狼の少女、ホロはとってもかわいく、頭も切れるので、行商人にとってはありがたい存在だとも言えます。このアニメを見てホロを嫁にしたいと思った人も数多くいることでしょう。小説はもう完結しており、アニメはその道中までのお話しかありませんが、それでも見る価値はあると思います。ホロの可愛さ、ロレンスの商売の腕、そのほかにも音楽や、舞台背景などなど、見所は沢山あります。漫画版はまだまだ完結していませんが、漫画版を読むと、ホロの可愛さが一層大きく見えます。漫画版から入るのもよし、アニメから入るのもよし、小説からも入るのもよし、どこから入ってもよしと言える作品です。ロレンスが商売で騙されたシーンはシリアスで、そこからどういう...この感想を読む
行商人と狼のはなし。
中世の西洋のような世界設定のファンタジーアニメだが、剣や魔法は一切出てこない。狼の化身賢狼ホロと旅をすることになった行商人ロレンスの話。商売や経済の話しを中心にストーリーが進んでいくので大きな盛り上がりなどはないが、ロレンスの仕事のやりとりやホロの駆け引きなどはテンポが良くて観ていて楽しかった。ゆったりと進んでいく展開は、作品の雰囲気にも合っていてよかったと思う。最初はなりゆきで旅をすることになった2人が、だんだんと息の合うパートナーになっていくところが面白い。長く生きてきて知恵もあるホロだが、意外に無知なところもあったり子供っぽいところがあったりするのが可愛かった。
ホロとロレンスのすれ違い・・・
ホロとロレンスの会話が楽しい作品なんですが、2巻はその2人がすれ違ってしまうような内容が含まれていて元々原作から読んでいるので内容はわかっているくせに切ない気持ちになってしまったりします。DVD1巻で一度大きな盛り上がりをみせるため、この巻は少し繋ぎの印象がありハラハラドキドキと言った具合では無いのですが、やはりホロとロレンスのやり取りが面白い。コードギアスが好きな人はメインの声優さんが福山さんと小清水さんなのでスッと入って行けるかと思います。先ほど繋ぎの感があると書きましたが、やはりメインストーリーの大事なところなので是非とも見ておきたい巻になっています。