薬指の標本の評価/評判

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

薬指の標本

4.174.17
文章力
4.88
ストーリー
4.30
キャラクター
4.13
設定
4.38
演出
4.25
感想数
4
読んだ人
3

薬指の標本の評価

薬指の標本についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。

総合評価
4.174.17
(4件)
文章力
4.884.88
ストーリー
4.304.30
キャラクター
4.134.13
設定
4.384.38
演出
4.254.25

各項目の評価分布

総合評価

4.174.17
5.0
1
4.5-4.9
2
4.0-4.5
0
3.5-3.9
0
3.0-3.4
1
2.5-2.9
0
2.0-2.4
0
1.5-1.9
0
1.0-1.4
0

文章力

4.884.88
5.0
3
4.5-4.9
1
4.0-4.5
0
3.5-3.9
0
3.0-3.4
0
2.5-2.9
0
2.0-2.4
0
1.5-1.9
0
1.0-1.4
0

ストーリー

4.304.30
5.0
2
4.5-4.9
1
4.0-4.5
0
3.5-3.9
0
3.0-3.4
1
2.5-2.9
0
2.0-2.4
0
1.5-1.9
0
1.0-1.4
0

キャラクター

4.134.13
5.0
1
4.5-4.9
2
4.0-4.5
0
3.5-3.9
0
3.0-3.4
1
2.5-2.9
0
2.0-2.4
0
1.5-1.9
0
1.0-1.4
0

設定

4.384.38
5.0
2
4.5-4.9
1
4.0-4.5
0
3.5-3.9
0
3.0-3.4
1
2.5-2.9
0
2.0-2.4
0
1.5-1.9
0
1.0-1.4
0

演出

4.254.25
5.0
1
4.5-4.9
2
4.0-4.5
0
3.5-3.9
1
3.0-3.4
0
2.5-2.9
0
2.0-2.4
0
1.5-1.9
0
1.0-1.4
0

薬指の標本の感想

ホラーチックな恋愛小説

ぐいぐいと引き込まれる文章力淡々とした文章なのに、どんどんと読み進むことのできる作品です。引き込まれる文章力は、作者である小川洋子さんの力量だと思いました。その文章は、なめらかな文章ではなく、過去系を連続で使っている部分が多いので、今起きているという実感ではなく、まるで夢の中に引き込まれる感じです。本来ならば、淡々とした文章なので退屈さを感じさせるはずなのに、その世界の内側まで手を引いて連れて行かれるという感じです。「薬指の標本」では、主人公が最後まで自分の感情におぼれる事無く、男を愛し続ける女性の話。薬指が欠けてしまった主人公は、その時に心の中にある何かが、欠けてしまったんだと思う。たぶん痛い、怖い、悔しいという感情だと思う。感情を無くしてしまった彼女は、理性が光って魅力的な所もあるけれど、標本になることを拒まなかった愛は、やっぱり異常で気持ちが悪い。 和文タイプの字を拾う場面が印象...この感想を読む

4.24.2
  • mayurinmayurin
  • 1126view
  • 2132文字
PICKUP

感想をもっと見る(4件)

薬指の標本が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ