機動戦士Zガンダム [ゼータ]の感想一覧
アニメ「機動戦士Zガンダム [ゼータ]」についての感想が5件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
俺が見たかったのはこんなZだ!
「刻の涙」めっちゃ見せられた放送開始当時「君は刻の涙を見る」というナレーションをかっこいいな、という程度で見始めたが、中盤になってくると「刻の涙」ってもしかしてファーストのようなガンダムを期待しても製作者側はそんなものを作る気はないので視聴者が流す涙ってことか?と思い始めた。感情移入しにくいカミーユ、戦わないアムロ、弱いシャア、前半はフラストレーションの連続だった。1話でカミーユがMk-2に乗る動機に納得した人間は一人もいないだろう。アッシマーごときに苦戦するシャアにも誰もが違和感を覚えただろう。しかし誰もが「ガンダム」なんだから、きっとここから面白くなるさ、と信じていた。そして香港でのフォウとの出会いから話は盛り上がり、彼女の犠牲を払ってシャトルで宇宙へ上がるカミーユに「来た来た!」と喜んだのもつかの間、やっぱりカミーユは気難しいし、シャアは弱い。再びキリマンジャロでのフォウ登場で息...この感想を読む
君は刻の涙を見る
宇宙世紀のガンダムは基本的に連邦軍とジオン(ネオ・ジオン)軍の争いとなっているが、このZは連邦同士での内乱となる。主人公はカミーユで、初めてモビルスーツに搭乗するのは第2話となる。機体はガンダムMk-II。Zガンダムが搭乗するのは21話とだいぶ先のことであり、しばらくはこのMk-IIがカミーユの愛機となる。後々まで続いていくカミーユとジェリドの因縁は第1話でいきなり起こり、「カミーユ」というのが女のような名前だと茶化されたことで喧嘩に。3話ではカミーユの母親をジェリドが殺してしまうといった展開もあり、序盤から目まぐるしくストーリーが展開していって見逃せない。
うーん、モビルスーツに乗った理由がよくわからない
Zガンダムとありますが、Zガンダムは登場しないわけで、マークⅡなわけです。いや、そこはどうでもいいのですが、そもそもカミーユがなぜマークⅡを奪取してエウーゴに行くことになるったのか、今でもよくわかりません。そりゃ、ティターンズが嫌いだからっていうのはわかりますよ?だけど、そんな理由で民間人が軍事兵器のマークⅡを奪取しますかね。仮に奪いやすい状況だったとしても、、です。何回か見返せばそのあたりの事情もわかるのかもしれませんが、1回見たくらいじゃわからないと思いますよ。なので、あまり評価は高くないです。モビルスーツ自体は、ファーストガンダムから比べて格段に進化してますね。デザインも好きです。
ファーストガンダムからZガンダムへの世界~ニュータイプの存在
オープニングは宇宙空間の三次元描写~クワトロ大尉、アポリ中尉、ロベルト中尉が搭乗するリック・ディアス。最初に観たン十年前には、この段階で声優が池田秀一というだけでシャア・アズナブルなのだろうと想像してワクワクしたものだ。でも何故リック・ディアス同士が手をつなぐ必要があったのだろう…。その後のシーンでカミーユ・ビダンが登場する。柔道の練習を「病欠します!」と言って抜け出していくシーン。この辺りで改めて感じるのが、この時代のアニメは入射光の多用がされている事。あしたのジョー2あたりからだったと思うけど、やたらと多い。アナログなセルアニメ時代だったからこそ、技法をどんどん使いたかったのかもしれないと思った。専門家じゃないから詳しくはないけど、透過光や多重露光とかも結構あるし。ファ・ユイリィとともに宇宙船に乗り、クワトロの存在を感じるカミーユ。クワトロもまた「この感触、アムロ・レイ・・・ララァ...この感想を読む
カミーユの思春期爆発の機動戦士Zガンダム 1
機動戦士Zガンダム 1はTV版の1話2話が収録されたDVD作品です。主人公のカミーユがいきなりメインのZガンダムに乗り込んで、敵モビルスーツとバトルへっ!といった展開にはなっていません。そこが他のロボットアニメとガンダムの違う所です。何かに間違いなく苛ついているあろう思春期全開のカミーユと、およそ正義の味方とは思えない色をした謎のガンダムが、少しずつリンクしていく展開は、ガンダムを観ていてよかったーと思わずにはいられないでしょう。初代よりも観やすくなった映像は良いとして、ストーリー全体を覆う少し重たい雰囲気と展開は、観る人を選ぶかもしれませんが、ガンダム好きならチェックすべきでしょう。