平林孝三 - 紙の月のキャラクター

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

紙の月

4.254.25
文章力
4.25
ストーリー
4.50
キャラクター
3.75
設定
4.00
演出
4.00
感想数
2
読んだ人
2

平林孝三のプロフィール

本名平林孝三
よみがなひらばやしこうぞう
ニックネームクロちゃん
年齢(作品時)70代半ば
性別男性
国籍日本
住まいつきみ野の住宅街にある百坪ほどの敷地・瓦屋根の二階建て住宅
特徴ひとりぐらし
価値観誘いを断っても機嫌が悪くなったり取引をやめたりはしない
家族10年ほど前に妻を亡くし、息子と娘はそれぞれに家庭をもって地方で暮らしている
週に3日ほど通いの家政婦がやってくる

紙の月の他の登場キャラクター

紙の月の感想

誰にでも起せる犯罪

転落人生が見事に描かれている作品梅澤梨花という、平凡な主婦であったはずのひとりのの女性が、人生を転がり落ちていくのが見事に描かれていて引き込まれた作品です。ストーリーは、裕福な家庭に育った梨花という女性が、学校を卒業し就職して、普通のサラリーマンである男性と結婚したところから始まりました。一般女性に起こりうる平凡な人生です。でも、梨花は変化のない毎日に徐々に不満を持つようになりました。夫婦生活もすれ違ってしまったり、友人が妊娠することも決定的になって、転落する人生へと歩み始めました。梨花の夫である正文の言動が、梨花を犯罪者の道に進めたのではないかと感じました。特に梨花目線で書かれているので「違和感」を感じやすかったです。例えば梨花が正文を初給料で食事に誘いました。しかしすぐ後に正文はもっと高級な店に梨花を誘いました。本文にも書かれている通り、梨花の給料ではこんな高級な店には行けないんだ...この感想を読む

4.54.5
  • 安曇安曇
  • 141view
  • 2212文字
PICKUP

紙の月が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ