笑う月のあらすじ/作品解説

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

笑う月

4.004.00
文章力
5.00
ストーリー
4.50
キャラクター
4.50
設定
3.50
演出
4.50
感想数
1
読んだ人
3

笑う月のあらすじ・作品解説

安部公房の随筆集で、17編の随筆や小品が収録されている作品である。安部本人が自ら選んで編集し、1975年11月25日新潮社より刊行、文庫本は新潮文庫で1984年7月25日に刊行されている。 表題にもなっている「笑う月」は、安部が小学生の頃から幾度となく見ている夢の話である。夢の中で大きく裂けた唇で無情に笑うオレンジ色の満月に追われる夢から睡眠と意識について考え、安部なりの理解と世界観を綴った作品である。その中に、見た夢を生け捕りにすべく枕元にテープ・レコーダーを常備して眠るという一節があり安部の夢に対する徹底した姿勢を窺える作品でもある。 収録作品は表題作を含め、「睡眠誘導術」「たとえば、タブの研究」「発想の種子」「藤野君のこと」「蓄音機」「ワラゲン考」「アリスのカメラ」「シャボン玉の皮」「ある芸術家の肖像」「阿波環状線の夢」「案内人」「自己犠牲」「空飛ぶ男」「鞄」「公然の秘密」「密会」の全17編である。

笑う月の評価

総合評価
4.004.00
(1件)
文章力
5.005.00
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.504.50
設定
3.503.50
演出
4.504.50

評価分布をもっと見る

笑う月の感想

投稿する

笑う月に関連するタグ

笑う月を読んだ人はこんな小説も読んでいます

笑う月が好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ