彼女は本当の居場所を見つけた - 嫌われ松子の一生の感想

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嫌われ松子の一生

4.394.39
映像
4.68
脚本
4.32
キャスト
4.61
音楽
4.54
演出
4.50
感想数
14
観た人
24

彼女は本当の居場所を見つけた

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

山田宗樹の原作を中島哲也監督が映画実写化。 中西哲也監督は『下妻物語』や『パコと魔法の絵本』で知られ、どの作品も極彩色を使った印象的なイメージがあります。 そんな本作はまさにミュージカルを上手く取り入れた作品となっている。 あくまで主人公の松子は不運な人生を送っているが、当人は前向きに明るく生きていく。 難しい役である松子を中谷美紀が演じ、基本的に出演者を怒鳴り散らす中島哲也監督の演出に最後まで耐えました。 そのおかげで松子というキャラクターを生き生きとさせ、不幸な人生ながらも、それを微塵にも感じさせない明るさは作品の色とシンクロしていました。 どんな事があっても強く生きる松子だけど、終盤で見せた姿はさすがに心が痛かった。 しかし、もう一度輝きを取り戻そうと立ち上がった矢先の出来事は衝撃的でした。 他人から見たら不本意な最期に感じるだろうけど、松子自身はようやく自分が帰るべき場所に帰った時の表情は今でも忘れない。 アクが非常に強い演出なので、好き嫌いがあるかもしれませんが、一見の価値ある作品だと思います。

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人生を生き抜くことに意味があるということを教えてくれた作品

松子が亡くなるまでの濃い人生を描いた作品”嫌われ松子の一生”はタイトルを見たときどんな人生なのかととても気になりました。また松子とはどのような女性なのかと、タイトルを見た段階で不思議と疑問が浮かび上がり、作品を早く見たいという気持ちにさせられました。元々小説が原作ということは作品を見た後に知りました。小説はあまり読まないので全然知りませんでしま。友人が、小説で読んだと言った時は、先をこされた、と思いました。主人公の松子を中谷美紀が演じとても話題になりましたが、その期待を裏切ることなく素晴らしい演技を見せてくれたと思います。松子が53歳で亡くなるまでの人生は非常に濃くて忘れがたいものでした。子供に教える立場である中学校の教師でしたが、その時に起きた事件後彼女の人生は少しずつ崩れ始めました。人は、ある特定の事がきっかけとなりついさっきまでしていた生活が一気に崩れてしまう時があります。崩れ始め...この感想を読む

4.54.5
  • りかりか
  • 217view
  • 2038文字
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