正義とは…?
大好きで何度も見ているドラマ。
コミカルでふざけた演出とは裏腹に、実はめちゃくちゃ深いドラマです。「正義」について考えさせられます。
古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)は対照的な弁護士。性格も価値観もまるで正反対。
黛は生真面目でこうだと決めたら絶対意志を曲げない鋼の精神力の持ち主。正義感が強く曲がったことが大嫌い。それゆえ、自分の正義感を押し付けてしまいがち。弱い者を見ると放って置けないお人好し。
一方古美門はいわゆる人間のクズ。どんな手を使ってでも訴訟に勝つ。正義なんて存在しない、そんなものは立場によって変わるんだという価値観を持っている。口達者でお調子者、言うことはコロコロ変わり、金の亡者でカネさえ手に入ればどんな訴訟も勝訴に導いてみせる。
そんな対照的な2人がタッグを組んで様々な訴訟に取り組んでいく。
1番心残ったのは古美門が黛に言ったこんなセリフ。
「君が正義だのと抜かしているものは独りよがりの押し付けにすぎない。その都度目の前のカワイソウな人を見て哀れんでいるだけだ。」
確かに黛は正しいことをしているように見えてただ自分の中の正義を押し付けているだけだった。でも、それはそれで良い弁護士なんじゃないかと私は思う。朝ドラヒロインのようででうざくて、決して勝訴の数は古美門に追いつけなくても、古美門には絶対なれない弁護士に黛はなっていると思う。
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