リーガルハイの感想一覧
ドラマ「リーガルハイ」についての感想が5件掲載中です。実際にドラマを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
正義とは…?
大好きで何度も見ているドラマ。コミカルでふざけた演出とは裏腹に、実はめちゃくちゃ深いドラマです。「正義」について考えさせられます。古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)は対照的な弁護士。性格も価値観もまるで正反対。黛は生真面目でこうだと決めたら絶対意志を曲げない鋼の精神力の持ち主。正義感が強く曲がったことが大嫌い。それゆえ、自分の正義感を押し付けてしまいがち。弱い者を見ると放って置けないお人好し。一方古美門はいわゆる人間のクズ。どんな手を使ってでも訴訟に勝つ。正義なんて存在しない、そんなものは立場によって変わるんだという価値観を持っている。口達者でお調子者、言うことはコロコロ変わり、金の亡者でカネさえ手に入ればどんな訴訟も勝訴に導いてみせる。そんな対照的な2人がタッグを組んで様々な訴訟に取り組んでいく。1番心残ったのは古美門が黛に言ったこんなセリフ。「君が正義だのと抜かしているものは独り...この感想を読む
面白すぎる!!今世紀最大のドラマ!!
痛快すぎる!!法廷エンターテイメント!!とにかく面白い。随一で面白く、腹筋崩壊間違いなし!!!あの堺雅人と新垣ゆいのコンビの掛け合いが最高!しかし、要素はコメディだけではなくて、、、この作品は、法廷というかしこまった場所とは正反対のコメディエンターテイメント!掛け合いの速さとテンポの良さに、きっとこのドラマにどはまりする事間違いなしでしょう。また、セリフのひとつひとつにもセンスを感じる素晴らしい作品です。主演を務めますは、半沢直樹などのかずかずのドラマで引っ張りだこ、菅野美穂さんとの結婚でも話題をさらった有名中の有名俳優、堺雅人さん。その高い演技力で見事に主人公の魅力を引き立たせています。そして、その相方にして助手の役を務めますは、恋空でまたたくまに注目を集め、その後もドラマや映画にでずっぱりの女優、新垣結衣。その美貌でCM でも、見ない日はないですね。堺雅人さんのオーラの強さに負けずとも劣ら...この感想を読む
裏側から突くような毒舌コミカドの放つ真理の光
この時代ならではの、物事の裏側からの視点2012年放映の、コメディタッチの弁護士ドラマ。当時、リアルタイムでは見逃していたのだけど、何やらネットの中で「堺雅人、神!」「コミカド、神!」などとすごい盛り上がりを見せていたのを目にして興味を持ったのがきっかけだった。後日DVDで見てみて納得。その後何度も何度も見るくらい、画期的で革新的な要素がふんだんに盛り込まれてて、メッセージ性も高いドラマだと思った。主人公の弁護士、古美門 研介は、金さえ積まれればどんな訴訟も勝訴に導くという負け知らずの敏腕弁護士、ただ、勝つためならばどんな手法もいとわない。正義感や人道などは度外視。一見すると、悪徳弁護士の権化、ともいえなくもない。けど、このドラマの魅力は、古美門の信条には、そういった正義感や人道ゆえに、私たちが案外見過ごしてしまいがちな真理に気付かせてくれる、という点ではないかと思う。彼は言う。弁護士は神で...この感想を読む
リーガルハイの個性あふれるキャラを演じるキャスト陣
視聴率40%を記録した人気ドラマ「半沢直樹」で脚光を浴びた堺雅人。そんな彼の一番のはまり役であり代表作であると私が個人的に感じている作品が「リーガルハイ」だ。特に私が魅力に感じているのがキャスト陣である。以下、古美門法律事務所の豪華で個性あふれるキャスト陣について感じたことを書いていく。クズ役がはまっている堺雅人読者もご存じのように、リーガルハイの主人公でもあり負け知らずの敏腕弁護士でもある古美門研介は一言で表すならばクズ!である。金に汚く下品で子供っぽい古美門を堺雅人は見事な「クズ演技」で演じている。堺雅人自身はクズとは程遠い人間であるにもかかわらず、リーガルハイ以降、ドラマで堺雅人を見るたびに実はクズなのでは?と思わせるほどのクズっぷりであった。特に、新垣結衣演じる黛真知子を馬鹿にするときの表情が私は大好きである。普段のクズ演技が良いからこそ基本的にクズな古美門がたまに真面目になる場...この感想を読む
ディフェンスだらけのドラマの中、これはスッキリ!
最近の「守る」「コンプライアンス重視」「ネットで叩かれるのが怖い」面白みにかける脚本が多い中、このドラマは汚い事も綺麗に変える、見ていて気持ちのよいドラマです。老人に対して、辛辣で一歩間違えば大炎上になるような台詞でもハッキリ言えるのは、絶対的に皆が感じている事、潜在意識を主人公のキャラと頭の回転で「確かに!」と言わざるを得ない、むしろ誰かにそう言ってもらいたい事をよく言ってくれた!と感じられるキャラ設定と主人公のブレなさのおかげだと思います。台詞が多くて疲れると感じるのではなく、水戸黄門的な「もうすぐ長台詞来る!」とわくわくさせてくれ、新垣結衣のほんわかしたキャラ、脇を固める個性の強い俳優陣のうまい柔和、どれもバランスが最高。音楽も一度聞けば忘れない個性、有名作品からの引用のうまさ、どれをとっても気持ちが良く、思わず口ずさんでしまうくらい。無駄な登場人物が多い作品の中、これは誰がかけ...この感想を読む