おそろしいけど、かなしい話。
実際にあった事件をベースに作られた映画で、犯人のアイリーン・ウォーノスは6つの死刑宣告を受け、アメリカでは10番目となる死刑執行された女性となりました。 まともに生きるのがとても困難な状況に陥ってしまった、もう、どうにもならない、そんなウォーノスの役を、シャーリーズ・セロンがど根性で演じています。 イーオン・フラックスなどで彼女に惚れちゃった人は、これを見たら別人だと思うこと請け合いです。 暴力には暴力で刃向かうしかない、転げ落ちるような不運さ、かなしさが画面を覆い、大量殺人というサスペンスでありながら、見ているうちに、ただただ、どんどんかなしくなっていってしまいます。 「恋人」であるはずのセルビーとの痛々しい関係が話の中心に据えられていますが、それじゃあどうすればよかったのか?という問いに、答えの出ない、ただただかなしい話です。 しかし、フシギと心に居座り、とても印象に残る映画なんであります。
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