スウィート・ノベンバーのあらすじ・作品解説
2001年に公開されたアメリカの恋愛映画で「今宵かぎりの恋」(1968年公開)のリメイク作品。監督は「キャル」「ひと月の夏」のパット・オコナー。音楽を担当したのはクリストファー・ヤングで、エンヤの”Only Time”が印象的な作品となった。 仕事人間の広告マンネルソンは、運転試験場で美しい女性サラと出会う。それがきっかけで試験に失敗した彼女は、恋人になるから車に乗せてと要求、しかも”1ヵ月間、同居して、仕事の事を考えず彼女だけを思う”という条件付きであった。当然彼は戸惑うがやむなく承諾。けれど、仕事を忘れ2人で過ごす時間は豊かで、次第に彼女に魅かれていくネルソンだったが…。 ネルソンを「イルマーレ」「コンスタンティン」のキアヌ・リーヴス、サラを「サイダーハウス・ルール」「ディアボロス/悪魔の扉」のシャーリーズ・セロンが演じ、ゴールデン・ラズベリー賞にノミネートされた。他に「アリー・Myラブ」(TV)のグレッグ・ジャーマン、「ランド・オブ・ザ・デッド」のロバート・ジョイなど。
スウィート・ノベンバーの評価
スウィート・ノベンバーの感想
スウィートノベンバーの考察
ネルソンの人間性について広告会社のやり手として描かれているネルソンだけれども、彼は本当に仕事のできる人間であったのだろうか。彼の人間性についての考察をしてみたい。部屋にもトロフィー的なものが飾られていたり、過去に手掛けた仕事で何らかの賞を受賞したというやりとりもあったし、確かに優秀という設定なのだろう。しかしながら、どう頑張ってもそうは見えない。例えば、冒頭のブツクサ独り言を言いながらのシャワーシーン、あれは仕事人間としての描写というよりは、単なる卑猥な言葉を発する変態である。彼女との会話からうかがえる女性への雑な扱い。彼女というよりは完全なセフレ扱いである。仕事を理由に彼女の親に会うことを拒み続けている、よくいる遊び人の典型だ。そして、免許更新試験会場での振る舞い。そう、カンニングである。大の大人が、しかも、大変優秀な仕事人間という設定であるはずのネルソンがまさかのカンニングをはたら...この感想を読む
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