人の感情がすごく表現されている - 愛と喝采の日々の感想

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人の感情がすごく表現されている

4.04.0
映像
3.5
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
4.0

目次

女性の友人だからこその関係

私がディーディーに言われたら作り笑いなんて出来ず、特に仲が良いのならなおさら始めから水をかけて黙らせていると思います。しかりエマは仲が良い友人だからこそ自分の本心をだしたくなく、結婚せずにバレエの道を歩いていた自分を間違っているとは思いたくなくて余裕をもっている振りをしているのだろうと思いました。水をかけるのに対して一瞬エマが悩んだのはシャンパンと一緒に自分の本心を友人にぶちまけてもいいのか考えた間なのだろうと感じました。シャンパンをかけられたディーディーもその場で怒り狂う訳でなく、その場を去るのもとうとうエマが自分に対して攻撃してきた。今までは陰からいやらしく攻撃をしてきたのが表だってきたのだからもう関係は終わりだと思ったのだと思ました。

何が幸せなのか考えさせられる

夢を諦めて結婚して子供を産んで、子供に自分の夢のバレエをやらせる女性。自分に才能がない事を認めたくないが、夢を諦めるきっかけに結婚を理由に辞める。才能があって、いつまでも美しく輝いている友人に嫉妬を覚える。自分も諦めなければ彼女のようになれたのか。かたや夢を諦めず美しくバレエ人生を飾っていたが、年齢のせいで世代交代・後継者を探せと言われで残るものは何なのかと悩む。友人のように結婚して子供がいれば残せるものはあったのではないか。お互いがお互いを羨ましく思っているのに、それを認めてしまうと自分の人生が間違っていたと思ってしまうので認められずに相手に感情をぶつけてしまう。夢も家庭も手に入れることはできない現実を感じさせられます。

感情の奥が深い

エマは自信があふれているように見えながら、実は自分は惨めでバレエの舞台以外居場所が見つけられないでいる。惨めと思われるのが恥ずかしい訳じゃないが、心の奥底ではジェージェーに全て知ってもらい、共感してもらいたいと思っている。自分の選択を間違っていると思いたくないが、友人は表面の自分だけを見て羨ましがっているが、裏の自分も見て受け止めて欲しいと思っている。田舎でバレエに携わりながら家族に囲まれている友人はすべて手に入れているように見えると感じている。上辺だけでなく全ての自分を受け止めて、同情でも怒りでもなく、一緒に共感してくれたら自分も落ち着いて共に娘のエミリアを2人の後継者として育てたいと思っている。違う道を選んだジェージェーにこそ受け止めて一緒の道を再度歩いていきたいと思っている。

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