この映画は俳優に尽きる
デンゼルワシントンがすごい
このアメリカンギャングスター、この映画の一番の見所が主人公フランクルーカスを演じるデンゼルワシントンに尽きると思います。
もともと、この映画自体実話からなってる映画なのは有名な話だと思います。(エンドロールでも語られてます)
まず、映画のスタートは彼(フランクルーカス)の幼少期から始まります。そこで、彼が憧れを持つ街のギャングのボス。
そこに上り詰めるために、歳を重ね覚悟をまず持ちます。それは、一番、このシーンが好きな人多いと思いますが、同じ地域内で、対立するギャングのボスが街を歩いて来ます。
その間、フランクルーカス演じるデンゼルワシントンとその家族(血の繋がりがある実の家族)が食事をしています。
そして、彼自体は舐められては「ギャングの仕事は廃業だ」と自分の家族に向けて言い放ちます。
まず、このシーンでデンゼルワシントの演技がとにかくシリアスで凄かった印象です。
観てる僕らでさえ映像なのに圧倒されました。そして、対立するギャングのボスの元に(食事中のレストランの目の前)食事をやめて家族を連れて「俺の縄張りだ。すぐに金を払え」と今までその対立するギャングのボスは、フランクルーカスの上司にあたる人でした。
しかし、フランクルーカス演じるデンゼルワシントは、「舐められては終わり」と家族に言い放ったばかり。
そして、その上のクラスだったギャングのボスに銃を突きつけます。このシーンだけでもかなりシリアスで映像なのに本当に重たい空気になります。
そして、相手が「お前冗談だろ?払わない。逆によこせ」と言った瞬間、そのギャングの頭を銃で撃ち抜き、そのままクールな演技を続け、死んだギャングの口に数ドルを入れてまたレストランに戻るシーンは、凄まじいです。
シリアスという空気を超えてました。あのシーンがなければ次のシーンは来ない。そんなレベルです。
この映画自体、本当にデンゼルワシントン有りきの映画というのをこのシーンで見せつけてます。
そのくらい印象的なシーンであり、演技が冴えた一幕だと思います。あそこまでの演技は、ハリウッドで探しても僕は、あまり観たことがありません。印象的でした。
ライバルする俳優がこれまた適任
この映画の見所の一つが、アメリカに持ち込まれているドラッグを追う勇敢過ぎる刑事を演じるラッセルクロウです。
メイン俳優が、デンゼルワシントンで、この上ない演技をこの劇中では発揮してますがそこに、ライバル関係になっていく俳優が、またうまい具合にバランスのとれた俳優を起用してるのが素晴らしいです。
そして、贅沢にもそれがラッセルクロウ。彼の演技は、グラディエーターなどこの劇中でも監督をしてるリドリースコットのアカデミー賞を取った有名な映画ですが、それで主人公を演じてたのもこのラッセルクロウで、この名前を有名にしたのもグラディエーターです。
なので、当然、リドリースコットとの相性が抜群なわけで、なぜこの映画に起用したが劇中で痛いほどわかります。
すぐ切れる役のデンゼルワシントンと、すぐ切れるラッセルクロウ。この、二人の俳優陣の起用は、素晴らし過ぎる演出でこれだけでもこの映画は見所が多過ぎるくらいです。
一番、僕の目を奪ったシーンは、終盤で、デンゼルワシントン演じるフランクルーカスが、ラッセルクロウ演じる警察に、嫌がらせで裏路地で車を止められるシーンです。
とにかく、この駆け引きのシーンがお互い劇中では何度もあり素晴らしい演技をしてます。そして、その演出が相性の良いリドリースコット。それだけも言うことないくらいの映画だと僕は感じました。
最後の警察官の汚職を完全成敗
終盤でこんな終わりを迎えるとは僕は想像してませんでした。
それは、フランクルーカスに何度もお金をせがんだり嫌がらせをしてた汚職警官が、フランクルーカスが刑罰を減刑するために、警察と司法取引をして、汚職警官をどんどん成敗していくシーンは、観ていて爽快でした。
劇中何度も、フランクルーカスに、警察という立場を利用して、お金を出せと脅します。
挙げ句の果てには、フランクルーカスの家族にまで手を上げて、お金(フランクルーカスが犬小屋に隠していた隠し資産)まで全て取り上げます。(それも犬まで殺して)
観ていて、「アメリカってこうなんだ?」と思えたくらいです。理由は、この映画自体実話からなってるからです。
そして、そこまで酷い事をして警察内部は序盤全く動きませんが、ラッセルクロウ演じる警官が、勇敢過ぎるために、勇敢な汚職していない警察官だけを集め内部調査を始めます。
そこで、フランクルーカスを減刑で釣り今まで酷い事をしてた汚職警官をがんがん逮捕して行き、一番印象的だったのは、その汚職警官のリーダー格の男性が口に銃を向けて自殺するシーンは、
「警官は悪い事すると逃げ場所がない。」という言葉までは出ませんが、それを行動で劇中で表した僕には非常に印象的なシーンでした。誰もがそこは目が行ったのではないでしょうか。
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