もりだくさんの漫画
家族ってこんな感じで作られるんだ
鎌倉に住む幸、佳乃、千佳の三姉妹と腹違いの妹のすずは父の死をきっかけに一緒に住むことになります。今まで存在すら知らなかった家族の存在に戸惑いながら、四人は必死に家族になろうとするのですが、それはほとんどの人がわからない体験かと思います。へぇー、なるほど、そう思いながら読む部分が多いです。感心する部分が多く、家族ってそもそも作るものなのか?こんな風に家族になるんだ。家族になるようすが、とても自然に描かれている漫画です。
ちょっと大人すぎる?
この漫画のキャラクター設定が年齢よりも大人すぎるかなぁと思います。私がすずちゃんの年齢だった頃なら、もっと幼い考えだったと思います。それは三姉妹のキャラクター設定も同じで、年齢にたいして切羽詰まりすぎかと。。。
恋、恋、恋、恋
この四姉妹は全員、恋人がいます。それぞれの恋が違って、すべてにキュンとさせられます。不器用な恋や、大人の恋、不思議な関係性、といった感じに。その恋を家族に公にしない、できないといったところがリアルな描きかたかと思います。タイトルと通り、海街が舞台。その海が、彼女たちに恋をさせてしまっているようなストーリー。こんな、恋をしてみたいと読者に思わせてくれます。
えっ悪人がいない
すずが鎌倉にやってきてから、すずは鎌倉の人に支えられながら日常を過ごしていきます。この漫画で思うのは、あれっ?すずに対して、警戒心や悪口を言う人がいないんです。私も引っ越しを繰り返した経験がありますが、一人ぐらいはいますよね。よそ者に対して、偏見をもつ人間が。もったいない気がしますね。ここまで、姉妹の関係性をリアルに描いた漫画が、こういうところで綺麗事で描くのは。
この漫画の読み方!
この漫画の舞台は鎌倉。実際に鎌倉にあるお店が描かれていることが多いです。この漫画を読んで、あっ鎌倉に行きたいと思う人も多いと思います。そのくらい、鎌倉の情景が綺麗に描かれているのです。これは私のおおすめの読み方ですが、鎌倉に行って漫画と実際のお店を照らし合わせる。これは、この漫画でしかできない、読み方です。ぜひ、やってみてください。
総括です
はっきりいいます。この漫画は、面白い。一見、まったりとした漫画ですが違います。展開が急激に変化します。早く新しい巻でないかなと、待ち遠しくなります。マンガ大賞を受賞した漫画のなかで、一番といってもいいでしょう。
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