吉祥天女のあらすじ・作品解説
吉祥天女は、1983年3月号から、1984年7月号まで、小学館の「別冊少女コミック」に連載された、吉田秋生の漫画である。1983年には「河より長くゆるやかに」とともに、小学館漫画賞少女部門を受賞している。 高校2年生の浅井由似子のクラスに、山林王の孫娘で深層の令嬢風の美少女、叶小夜子が転校してくる。小夜子はクラスの人気者となり、男子生徒のあこがれの的となるが、天女伝説につながるその魔性によって、事件に巻き込まれていき、小夜子をとりまく男たちは、次々と悲劇に見舞われてしまう。 2006年にテレビドラマ化され、小夜子を岩田さゆりが、由似子を桐谷美鈴が演じている。また、2007年には映画化され、小夜子を鈴木杏が、由似子を本仮屋ユイカが演じている。さらに映画化と同時に、橋口いくよによって小説化されている。単行本は1983年から、フラワーコミックス全2巻が発売され、1995年には文庫版が発売されている。
吉祥天女の評価
吉祥天女の感想
実写化するなら・・・
何かもうおどろおどろしいという感想が一番合っているマンガです。天女の末裔と呼ばれた一家のご令嬢、小夜子がただの和風美人では片付かない、血なまぐささを持っているのです。実写化するなら壇蜜さんかなと思ってます。小夜子ほど血なまぐさくないけど適役じゃないでしょうか。ビジュアル的にもそうですが、小夜子はBANANA FISHのユーシスと同じような境遇で容姿もどこか似ています。作者が一緒だから当然ですが、それ以上に近いものがあります。すべて諦めている感じとか、人が死ぬことに対して何も思わない冷酷さというか。ただ由似子のような、小夜子に対して純粋に憧れだけを抱いていて、人懐っこく寄ってくる人には優しいですけどね。